見出し画像

ロシア敗北状況 -ロシアによるウクライナ侵略 ベルゴロド補給線状況を衛星画像から解析する(2023/05/24) -

ロシアが国家として活動停止(2022/12/25)し、ウクライナ反抗が直前に迫っています。そこで、ロシア側がどの地点を放棄し、どの地点を最後まで守りぬくつもりなのか、補給網から解析しました。

ロシアは2022/12/25 に国力限界点を迎えたことの説明


結論:

補給網自体も衰退しています。
①東部   :ベルゴスド方面に物資集中 → 撃破されました
                      バフムト&ハルキウ方面は補給量不足 → 放棄
②南部   :クリミア方面は分散して備蓄 → 死守する予定
③後方連絡線:全体の補給量不足 → どうするのか謎
④クリミア半島:おもに航空兵力集積中 → 死守する予定



はじめに

上記4地域に分けて、現状を分析してます。ベルゴスドについて結果が出たので、報告します。

位置関係

(1)ベルゴロド方面

青が、再活性化している場所。つまり、戦争遂行のため補給網として動いている場所です。一方、赤(ピンク色)が衰退している場所です。

※赤(ピンク色)が衰退している場所です。

NASA@夜間光 2023/05/15 - 2022/05/16 diff 


NASA@夜間光 2023/05/20 - 2022/05/16 diff 


ウクライナ反抗にそなえて、5/15に
クルスク&ウォロネジに大量集積していた備蓄を5/20にベルゴロドへ移送していたことがわかります(青点郡→赤点群への変化から)。

その結果が出ました。

国境地帯にあるベルゴロド州の一部地域では22日、ウクライナから侵入した武装集団による攻撃があり、死傷者が出たとされる。国境を越えた襲撃としては、昨年2月にロシアがウクライナの侵攻を開始して以来最大規模の襲撃の一つ。

ウクライナ侵攻の主要補給網である、ベルゴロド自体は衰退しはいません。そして、各場所にも小さく細かく分散して備蓄していることから、反抗に備えて防御体制に入っていることがわかります。

侵攻するつもりなら、逐次必要数が送れるように(少なくとも100KM単位)
で補給線を構築します。

(2)クリミア半島方面

青が、再活性化している場所。つまり、戦争遂行のため補給網として動いている場所です。一方、赤(ピンク色)が衰退している場所です。

※赤(ピンク色)が衰退している場所です。

NASA@夜間光 2023/05/15 - 2022/05/15

備蓄基地と(とくに南側)航空基地を増強していることがわかります。

クリミアの基地


クリミア セバストポリ 活動状況

(3)証跡


NASA@夜間光 2022/05/16


NASA@夜間光 2023/05/15


NASA@夜間光 2023/05/20


以下、衛星データによる分析です。2022年12月15日以降、0%で活動停止してます。(前回と同文になります)


追記:開戦前予測


よろしければサポートよろしくお願いします。いただいたサポートは、日中韓とアメリカのリアルタイム感情分析を進めるために使わせていただきます