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管制高地に立て

技術の進歩は破壊的イノベーションをもたらす。加えて、エレクトロニクスの進化や、地球環境保全が求められる世界的気運が高まり続けている。加えて、地政学的状況の変化の中において、今、目に見える技術が次の瞬間において、過去と同様の対価を獲得できる可能性はゼロと言って良い。技術創成の産業に関わる企業として、自社技術を過去からの延長ではなく、未来の有り様から自らを省みて、自らはどのようなカテゴリの中で技術を活かすべきかを見出し、どの様に技術を発展させることで競争優位性を獲得出来るかを考えるステージに立つ勇気を持たねばならぬ。

我が国において、その勇気を持つ企業がどれだけあるのか。注文が来ているから安心ですと仰った社長氏が、一年経って、米国の工場をたたみましたと言ってくる有様。所謂Commanding Hight(管制高地)に立った時に見えてくるビジョンを創り込み、その未来から、今、有るべき姿を支える技術を、自社の得意技術を活かして新規に創造しなければならない、この瞬間である。その挑戦者が獲得するべき思考が、今の時代のMOT思考であり、MOT2.0と言って良い。その思考を獲得し、それを活かす者となって頂きたいと願っている。