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ペルソナを想う

ペルソナは商材が持つ技術的機能の差別性に金銭を支払っているのではない。商材がアウトカムズとして呈する価値は、受け手であるペルソナ個人の価値観に合致して「納得」を得る機能ではない。納得を超えた、価値観を昇華させ、ペルソナ自身に新たな自分を獲得させる期待感に代価を支払っている。

ビジネスにはペルソナ個人が新たな次元を獲得できる個人価値も、それを提供する側の事業価値も共に必要である。人の感性を心地良くする場づくりは、その事業のペルソナを昇華させる。即ちペルソナが自らの価値観を新たにすることを期待できる新たな場だからこそ、そこで成し得る事業の価値化ストーリーも美しく描かれるべきである。これこそがビジョンストーリーである。

圧倒的他社優位性に優れた、唯一無二のコア技術によってのみ生み出されるものが創造するアウトカムズは、場づくりのストーリーに必要不可欠な機能として語られる。「もの」でも「こと」でも無い、「場」だからこそ新たな感動が生まれ、その感動が生まれる瞬間に立ち会う期待感こそ、ペルソナにとっての価値である。技術が価値化された状態は、価値を受け取った側の変化した状態まで含まれる。ペルソナ個人の潜在能力を顕在化させるからこそ、そこに価値が存在するのだ。