見出し画像

ワークショップ提案に至るまで1(リサーチ編)

今回は、私が最終提案に至るまでに行ってきた、これら探索的なプロトタイピングやリサーチ(ここでは、まとめてリサーチとくくっています)として、大きく四つ、紹介していきたいと思います。

よろしくお願いします。

リサーチ概要

1.フィールドワーク

中山間地域や街に近い森へのフィールドワークを継続していました。

中山間地域の森としては、具体的には、京都市右京区京北地域に足を運んでいました。頻繁に通えていたわけではありませんが、初めて訪れた2021年の夏から、幾度と同じ森に行きました。

また、周りにたくさんあるちょっとした植え込みなども、よくみると多くの発見があり、本当に面白い場所だと言うことに気がつき、ここを身近な森と呼ぶことにしました。

身近な森の面白さに気がついてからは、身近な森に近づき、じっと見ていれば面白い発見ができるということを知っているので、特に意識せずとも近づいてしまう存在になっていました。

これを他者に共有できないかというところから、最終的なワークショップ提案に繋がっていきました。

ここから分かったこととして、
・森が離れた存在の人々にとって、森は非日常
・これまで通り過ぎるだけであった身近な森もよく見るとたくさんの発見がある

2.森の中で木工

数時間森の同じ場に滞在して、生木を使った木工であるグリーンウッドワークを行いました。
この時、森に没入した感覚になりました。

2022.2

ここから分かったこととして、
・森が変化していることに気が付いた
・鳥の声や風など、通り過ぎていただけでは意識が向かなかったことが意識された

3.ツールを試作

ただ森に行っているときと、違う考え方ができるように、何か持って森に行こうと考え、森の見え方を意図的に変えるために、視界を狭める/フレームで切るツールを持ち森へ行ってみました。
こちら詳しくわ、以前の投稿をご覧ください。

ここから分かったこととして、
・人と自然の間にツールがあると自然に抵抗がなくなるの か、想像以上に物理的に近づいていた
・森の解像度が上がり、小さな存在に気が付いた

4.体験を共有

近づいてみる面白さを他者に共有する手段として、身近な森で見るツールをつくるワークショップを試作してみました。
こちらも詳しくわ、以前の投稿をご覧ください。

ここから分かったこととして、
・自らつくることで、主体的に森に近づく
・人によって、見え方や見ているところは違う
・ツールは見るきっかけに

まとめ

以上、大きく四つを挙げてみました。

それぞれの分かったこととしてあげていることは、その体験を経てすぐに気付いたことはあまりありませんでした。

寧ろ、あとから体験を振り返ったり、他の活動を経て考えたことに起因して、あれはこうだったのではないかとなったことが大半でした。

私は、この工程がとても苦手で、先輩に壁打ちしてもらったりと、たくさん助けて頂きました。こちらについては次回以降、気づき編ということで、おそらく二回に分けて投稿していこうと思います。


私は卒業研究のアウトプットとして、初めからワークショップを提案すると決めていたわけではありませんでした。

探索的なプロトタイピング、何をするかを考えるためのプロトタイピング、そしてリサーチを繰り返しながら考えてきました。

これまでの授業での課題などでは、つくるものや目的が決まった上で取り組むことが多かったので、今回、何になるのか分からないが、取り敢えず何かをしてみる。やってみる。

ということは本当に難しかったし、進まないときもたくさんあり、本当にこれでいいのか。と苦しかったことも多々ありました。

何をするか、決め打ちしてしまった方がいいのではと何度も思いました。


しかし、つくりながら探索的に考える、今回のアプローチでたくさん試せた過程自体、宝物であるし、自分の中では新たなアプローチを試せたのは良い経験になりました。

結果として、提出までに最終アウトプットを仕上げる時間が少なくなってしまったのは、卒業研究的にどうかとは思いますが、、



ひたすらにフィールドに行ってみる。何かしようとしてみる。やってみる。難しいですが、これは今後もやっていきたいことだと感じています。

ここからすぐ始まる、修士活動に繋がっていければ良いなと思います。

今回もありがとうございました!

いただいたサポ一トは、一休みのコーヒー代に当てさせてもらいます☕