anti-地球平面説

夜景が空に浮かんでもきっと私は不安になるだろう
緩く降下する飛行機の中で外を眺めて考える
スケルトンの街々
飛行機は四次元を飛んでいる
血管全部を暴かれてしまうのを恐れて
私じゃない人たちの家が布に紛れて隠れている
動かないのに血が通っている夜の街

(重ための車内
尾を引くテールランプ
柔らかい渋滞
言葉少なな母父の
空気の震えないやりとり)

飾りつけられた太古からのむくろ
ナトリウムランプの現実全部をウソにする光
顔のある人が照らされてまた会話して汗を流しているのに…
せめて海に墜落してくれたら
このままあなたに逢えたなら
きっと安心できるのに

短歌や散文詩、曲を作ります。スキやフォローしてくださる方本当にありがとうございます、励みになります。ブログもやってます。