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40歳の仕事論⑮ ~ これは誰の仕事なのか ~

仕事で流れの悪い時ってありますよね。
今日は私が使ってるPCのデスクトップが何故だかクラウドに保存していた様々なファイルで埋め尽くされており、クラウド自体のファイルはそのままなので??なのですが、全部で1500近いファイルがデスクトップ上に散乱しておりました。

土曜日以降、私が帰る以後に仕事をしていた人に聞いても、このPCは使ってないっていうし、そもそも悪戯にしても度がすぎるというか、面白くない上に、めんどくさいだろうし、ただの嫌がらせかもしれないけど、とにかく1つ1つ消していても拉致が明かないので一旦全削除し、必要なものだけ戻すようにしました。

おかげさまで不要なファイルが整理されてスッキリしたのは良かったです。

そんな期限の悪い日、職場でスタッフの一言にちょっと残念な思いもありました。

次年度の仕事の割り振りについて少し話してたのですが、これってそもそも管理職の仕事ではないのですか?って言われちゃいまして、
(一応管理者の私に面と向かってね)

そもそも、職場には「誰かの仕事」というものはなくて、職場にある仕事全部がみんなの仕事であって、それぞれに役割があるだけだと思うのです。
だから、自分の仕事じゃない仕事はないと私は思っています。

「あなたがやってない仕事は誰かがやってくれている仕事」

その子が役割として今年やっていた仕事はたしかに大変な仕事ですが、これまで先輩たちも大変ながらもその仕事で人の使い方やマネジメントについて学び、その仕事を終えることで大きく成長することができる、責任ある大切な仕事です。

どうもうまくいかないなと夏頃から思っており、一時期はその役割を交代させようかと考えていましたが、先輩たちの説得もあって、その子に続けさせることにしました。

しかし、やっぱりその子の中ではそれは「自分の仕事」ではなくて「やらされている仕事」だったようです。

たしかに管理職の仕事は目に付きづらく、傍からみれば暇そうに見えるかもしれませんが、基本的には管理職が暇そうに見えるのであればそれはうまく仕事が回っている、うまくマネジメントができている証拠ともいえるかと思います。

管理職が忙しく、あれもこれもと手を出しやるような職場、やらなければ回らないような職場に良いスタッフは育たないし、組織としてはうまく行ってないように私は思います。

管理職は仕事がうまく回るようにマネジメントして、そのマネジメントに対する責任を負う、責任をとることが一番の仕事だと私は思っています。

仕事がうまく行かなかったらそれは管理者のせいだし、その子の仕事がうまく行かなかったら、その役割を与えた、私の責任です。

そういった意味では私も責任を感じるところではあり、このような言葉が出る時点でコミュニケーション不足を感じますが、最近はそのようなコミュニケーション不足を解消する場を設けることも難しく、コロナ禍ならではの問題が沸々と表面化してきた感じがあります。

今年、職場のスタッフと面談をしていて、一番感じたことは、他のスタッフに対する「関心の薄さ」です。

以前なら1つ2つはスタッフに対する不満や称賛など出たものですが、最近は不満1つ出ません。
これは職場の人間関係がうまくいっているとかではなく、そもそも関心が薄くなっていることによるものと感じます。

飲み会や職場でのレクリエーションが必ずしも必要だとは思いませんが、ともに同じ経験や感覚を共有すれば、言葉で交わすコミュニケーション以外にもわかることがたくさんあると思います。

そうした「感覚の共有」があるからこそ「言わなくてもわかる」や「気持ちを推し量って行動する」「思いやり」などが生まれるし、うまくいくと思います。

そうした経験不足やコミュニケーション不足がお互いの「理解不足」を生み出し、「わからない」となります。
ヒトも動物ですから「わからないもの」は不安だし怖い、だから避けるようになるし、そのうち関心もうすれていきます。

こうしたコミュニケーション不足を背景に「誰かの仕事」は「自分の仕事」ではなくなってしまいます。

お互いを推し量りながら、それぞれの得意を生かして、自分自身貢献できることを考え行動すること。

一人ひとりがそのうように考え行動すれば、「誰かの仕事」はなくなるのではないでしょうか?

あくまで理想論ですが、理想と諦めず、時間をかけてでもそうした職場づくりをしていきたいと思います。

そろそろ来年度の役割についても考えていかなければならない時期ですが、私にとっては気の重い、そして来年度の仕事を左右する大切な時期です。

こうした言葉を聞くと一気にやる気をなくしますが、私は私で自分の責任を全うしたいと思います。

#仕事論 #仕事 #コミュニケーション論  

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