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40歳、そろそろ悟ろうか。

はじめまして、「ふつうびと@PT」として本日よりnoteデビューしました。

いきなりですが、昨年、40歳になりました。

いつものように1段飛ばしで職場の階段を昇っていたとき、早まる胸の動悸を感じながら、ふと感じた微かな不安。

「私はいつまでこうやってこの階段を昇ることができるのだろうか?」

「10年後、20年後も同じようにこの階段を昇り続けているのだろうか?」

「昇り続けられる人生が幸せか?、昇るか、降りるか決められる人生が幸せか?」

23歳、理学療法士を自分の職と決めて社会に踏み出し、これまで17年、3000名以上の患者さんの身体と人生に触れて過ごしてきました。

そして患者さんの人生と健康を見つめながら、自身の幸せな人生のあり方についても考えてきました。

階段を昇り終えた時に感じた不安は30代の頃と変わらない精神と衰えていく身体とのギャップ、自分が20代、30代のときに想像していた40歳、見てきた40歳と今の自分とのギャップが起こしたものだと思います。

「40歳、本当にこれでよいのか?」

こんなにふわふわして地に足がつかない、老い若さの狭間を行き来するような感じなのか?

渋さと憂いを身に纏い、誰かの話に静かに耳を傾けて、人生を語り、ウィットに富んだ言葉で軽くジョークを飛ばすような大人じゃなくていいのか?

このような疑問から、これまで考えてきた事、やってきたことを「40歳、そろそろ悟ろうか」という自分への戒めの人生論としてまとめ、残りの半生を悔い無く、そして自分らしく生きていくために、こうしてnoteを書き始めました。

これまでも他のブログサービスで主に読書感想や日記を綴っていましたが、このnoteではこれまで書いてきたことに新たな知見を加え、「健康= Health」「人生論=Theory」「生き方=Life Style」とカテゴライズしながら、これから人生の後半戦に向かう自分なりの「幸福論=Eudaemonics」として形作っていくことをイメージしています。

あくまでここで綴っていくことは正解のない「私」の考えのまとめですが、この1つの考え方がこれから20代、30代を生きる誰かの、同年代を生きる誰かの、先を生きる先輩方の、人生のちょっとしたヒントになったり、刺激になったり、考えるきっかけになれば幸いです。

また、ここに綴ることで多くの方々からフィードバックをいただくことも密かに期待しています。
めまぐるしく時代が変化していく中で、価値観も多様化しています。
これまで自分が経験してきた「あたりまえ」ももうすでに過去のものかもしれません。

「最近の若者は・・・」とつい口をついてしまいたくなる年齢に差し掛かり、流行りのユーチューバーやTikTokもまったく意味がわからず、自分の思考の劣化ともに時代を感じる能力の衰えを感じ初めています。

皆様からフィードバックにより多様な考え方を自分の中に取り込むことにより、自分の思考もアップデートしていければと思います。

凄まじい量の情報と変化のスピードを前にして途方に暮れそうになりますが、その中にあっても変わらない価値や哲学もあると思います。

そうした「普遍的な価値」を皆さんと共に見つけ出し、現代を生きる上でどのようにアップデートしていけばよいのか、一緒に考えていければと思います。

最後になりますが、私の好きな詩、高村光太郎さんの「道程」を引用したいと思います。

「道程」  高村 光太郎

僕の前に道はない  
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ 
父よ 
僕を独り立ちにさせた広大な父よ 
僕から目を離さないで守る事をせよ 
常に父の気魄を僕に充たせよ 
この遠い道程のため 
この遠い道程のため  

「僕の前の道はない」とは、誰も歩んだことのない道、つまり自分が作っていく道です。「道ができる」と言い切るシンプルで力強い言葉が自分が挑戦して、新しい道を切り開いていこうとする気概を感じます。

そして、そんな険しい道だからこそ、自然よどうか私を導いて、守ってくれよと頼んでいます。
最後に「この遠い道程のため」を2回くり返すことで,これから歩み、成し遂げようとしていることは、とても長く、険しく大変なことだということを示唆しています。

まさに、これから人生の後半戦、未知なる道を歩もうとする私の背中を押してくれる詩句です。
そしてこれを読んでくれている皆様には「自然」の如く見守り、ときには厳しく私を導いていただけたら、これほど有り難いことはありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

これからどうぞよろしくお願いいたします。


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