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F2でも『泥臭く』『カッコ悪く』戦っていく。ステラミーゴ花巻以来のFリーグ復帰に静かに闘志を燃やす、リガーレヴィア葛飾・碓井 孝一郎

5/25(水)~27(金)、エスフォルタアリーナ八王子にて、Fリーグオーシャンカップ2022の1回戦~3回戦が行われた。

1日目にF1のエスポラーダ北海道に勝利して2回戦に勝ち進んだリガーレヴィア葛飾は、バルドラール浦安と対戦。

2点を先行される苦しい展開ながら、碓井 孝一郎のゴールで食い下がったが、その後2失点を喫し、1-4で敗れ、惜しくも2回戦敗退となった。

以降は、リガーレヴィア葛飾・碓井 孝一郎選手インタビューです。

ステラミーゴ花巻以来、13年ぶりにFリーグの舞台へ帰ってきた大ベテラン

―Fリーグは何シーズンぶりになるのでしょう?

碓井 孝一郎選手「えーと、おそらく(ステラミーゴ花巻以来、)13年です」

―リガーレは何年目ですか?

碓井 孝一郎選手「同じですね。13年居て、Fから帰ってきて、デルソーレ(時代)から、ずっとこここに居るので」

「完全に力の差が出た」注意していた浦安の選手とは?

―今日の試合は、振り返っていかがでしたか?

碓井 孝一郎選手「そうですね。昨日F1のチームに勝てて、少しみんなも自信をつけて、今日入ったんですけど・・・。

やはり浦安さんも良いチームなので、最初のところで、注意していた選手に仕事をされてしまって・・・、難しくなってしまった試合かなって・・・。

そこから折り返して、1点取り返して、良いゲームにはできたのかなとは思うんですけど・・・。

やっぱり完全な力の差が出たのかな、というところが今日の感想です」

―注意していた選手とは?

碓井 孝一郎選手「ガリンシャ選手のピヴォでの仕事と、中への折り返しというのはもともと警戒してましたし・・・。

ちょっと反転されちゃったんですけど・・・。

あそこのシーンも、飛び込んではいけないところで少し飛び込んでしまって・・・。仕事をされてしまったのが、結構、試合を苦しくしてしまった要因だと思っています」

具体的に、『F1』『浦安』と差を感じた部分とは?

―「差があったかな」という言葉もありましたが、具体的に感じた"差"とは?

碓井 孝一郎選手「そうですね。やっぱり一人一人の持てる力だとか、運ぶ力だとか、そういうところは、ウチよりももちろんありますし・・・。

外国人選手とか、プロ契約選手ってのも多いですし。

後は長年のF1での経験も長くあると思うので。

僕たちは関東リーグでの経験は長いですけど・・・。

F2でずっとやってきたチームでもないですし。今季上がってきて初めてF2に望むってところで・・・。

やっぱそういうところの経験なさもあるのかなと、ゲームを進める上で感じました」

イゴールからゴール。監督から授かっていた、"イゴール対策"

―ゴールシーンは(振り返って)いかがでしたか?

碓井 孝一郎選手「あのシーンは、僕自身の2失点目の反転されたミスがあった中で、少しセットで出ることなく、少し休んでて出たシーンなんですけど・・・。

そこから昨日のファーストセットに組み直して・・・、良いセットというか、いつもやってるセットで出れた時に、チャンスが来て・・・。

米谷選手が奪ってか、どうだったか分からないですけど、カウンターのシーンになって、そこはずっとやってきたコンビがあったので。

信じて走って相手を一人置いていけたので。タイミングよく良いパスも来て、トラップもうまく決まって・・・。

イゴール選手だったので、昨日のフウガさんも得点が取れてない中で、どう点をとるかってところで・・・。

監督も少し出てくる・・・、守備の時に出てくるから、早めにシュート、っていうのは言われてたので。

トラップからシュートを早く、というのは意識して。良いコースに飛んだかな、というところです」

F2でも『泥臭く』『カッコ悪く』戦っていく。注目はFリーグ復帰の森岡 薫

―リガーレヴィア葛飾のチームの特徴、観て欲しいところはどこですか?

碓井 孝一郎選手「僕たちはずっと、泥臭く、かっこ悪くというテーマで、仲間を助け合いながら、文句を言わないで、仲間のために走るとか、最後滑るとか、まぁ当たり前の事なんですけど・・・。

チームを助け合ってやっていくっていうのを、ずっと西野さんの時からもやってきて・・・。

そこでこれからF2に上がっていく中で、本当にそれだけじゃできない部分もあると思うので・・・、気持ちだけじゃできない部分もあると思うので・・・。

本当にカオルが入ってくれて、今日も負けた後のミーティングでも、すごくためになるような、経験のある選手が経験をすごく伝えてくれて。

そういうところに一所懸命僕たちが・・・、僕もベテランですけど、Fリーグの経験は少ないので・・・、そこに一生懸命ついていって、そこの基準とか、カオルがやってくれるものとか、発してくれる言葉にしっかり耳を傾けて。

そういう所に、本当に追いつけるとか、そういうところに行けるとは思わないんですけど、少しでもそういう基準に近づいて、皆が、完全プロではないですけど、そういうプロのリーグというか、みんなが生活削ってやってきているリーグに参入するっていうのはそういうことだと思うので。

そういう厳しさを持ちながら、気持ちの強いチームになっていきたい、というのが願望で・・・。

ただ今まで大事にしてきたことも、僕たちはベテラン選手がが継承しながらやっていきたいと思います。

注目して欲しいのは、カオルがもう一回Fリーグで、F2ですけどもウチのチームでやってくれていますので、ゴール数のこともありますし、彼をやっぱり注目して欲しいです」

連戦に向けたリカバリー

―連戦で、朝一の試合でしたが、いかがでしたか?

碓井 孝一郎選手「いやー、やっぱりきついですね。この歳になると。

やっぱり朝も早くて。

僕は千葉の方が来てるんですけど、泊まることも考えたんですけど、でもしっかり家で休んで、しっかり寝て、という準備はしたんですけど・・・。

でも昨日、石塚トレーナーに急遽治療院に入れてもらって。時間外でケアしてもらって。まぁそういうのもあって、ミスもありましたけど、得点で恩返しできたのかなと。

チームの結果は出なかったですけど・・・。

きつかったです」

しながわシティとボアルース長野の入替戦を運営で携わりながら見て・・・

―リーグ戦に向けて、意気込みは?

碓井 孝一郎選手「本当に簡単な試合は一試合もないと思うので。

特に昨シーズンのしながわさんとはボアルース長野さんの試合を運営で携わったんですけど・・・。

本当に力があるチームなので、そこにはリスペクトもあって、難しい挑戦になると思うんですけど、F1を目指して、優勝を目指して、やっていきたいと思います」

取材・文・写真:北谷 仁治

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