木本晃子

不登校の子を持つ保護者のかたり場「川越不登校親の会」、不登校をみんなでイロイロ考える会…

木本晃子

不登校の子を持つ保護者のかたり場「川越不登校親の会」、不登校をみんなでイロイロ考える会「るばーと」主催。 好きな言葉「揚げたて」、特技「慣れるのが早い」、特徴「『行けたら行くね』に9割行く」。 新☆川越おやこ劇場 代表。NPO法人ハンズオン埼玉 理事。

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親が変れば子どもは変わる?

2年ほど前、「高額不登校ビジネス」のパンフレットを持って、Aさんは親の会に来られました。その時点で中学生のお子さんが不登校になってから2か月ほどで、親の会にたどり着く時期としては異例の早さでした。 お子さんのことを思うがゆえの不安をたくさん抱え、すでに、あちこちの相談機関に相談していて、行動力のあるすてきな方です。それから毎回の親の会にほぼ休むことなく来てくれています。 最初はお子さんの状態はあまりよくありませんでした。でも、Aさんは、そんなうまくいかないことや悩んでいるこ

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      不登校になると突き当たる壁 ~子どもが不登校になって不安でいっぱいの保護者へ~ ※最後にA4印刷用PDFがダウンロードできます ◇欠席連絡はボディーブロー 親子で毎朝「行く・行かない」のやり取りをし、親が学校に「すみません、休みます」と連絡することの精神的負荷はとても大きいです。子どもにとっては毎日「今日も行けなかった」「親や先生の期待に応えられなかった」という挫折体験を繰り返すということでもあり、親子をじわじわと追い込んでいきます。学校とよく相談して、「行ける時だけ連絡す

      • 「何で学校行けないの?」がはらむもの

        〇誰にでもおこりうる? 30年以上前の平成4年、文科省はすでに「不登校は特定の子どもに特有の問題があることによって起こることではなく、誰にでもおこりうる」という報告をしています。 この「誰にでもおこりうる」というのは、「まさか自分が!」「まさかこの子が!」という経験のある方は実感があるかもしれませんが、一般的には全くといっていいほど浸透していない感覚です。みんなどこかで「特定の子」「特定の家庭の子」が不登校になるのだろうという感覚をうっすら持っているのです。 そして実際に子ど

        • 不登校の状態を図にしてみた

           「不登校ってどういうこと!?」「どうしたらいいの?」 子どもが不登校になると、まわりの大人は戸惑い、考えます。 10年以上前に長男が小学校2年生で不登校になって以来、3人の子どもが不登校を経験し、現在もその渦中にいる私も、不登校について否応なしに色々考えてきたものの一人です。 一緒に悩み、考える仲間が欲しくて2年前に「親の会」をはじめました。  そんな中で感じてきた、不登校の位置づけや解釈、大切だと思うことを、私なりに書いてみたのが下の図です。  横軸は学校に行くかどう

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