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【第1回】不登校のペアサポとは?【対応方法に特化した不登校支援note】

バナー画像のような疑問にお答えします。

このnoteの内容

  1. 「不登校のペアサポ」とは?

    • 第1回:プログラムの内容(この記事

    • 第2回:好ましい行動(輝く側面)にコンプリメント

    • 第3回:子どもの課題である行動をキャッチアンドリリース

    • 第4回:許されない行動をクールに叱る

    • 第5回:子どもの世界を広げる

    • 第6回:学校について話す(環境調整)


※内容はより良くするために修正する可能性があります。また、価格は変更する可能性があります。

このnoteの作者

モトセ


ご覧いただきありがとうございます。
モトセと申します。

このnoteは不登校のお子さんに対する具体的な対応方法について書いたものです。

不登校を受け入れることはだんだんできてきた、
けど家にいる子どもにどうやって接したらいいかわからない。
自信がもてない。
このまま時間が経つのが不安でたまらない。
そういった親御さんは多いかと思います。

私は臨床心理士として児童精神科や学校におりましたが、実際に親御さんのカウンセリングをしたり、X(twitter)を読んだりしてそう感じました。

不登校を受け入れるだけではなく、子どもの内面を豊かにする関り方を知りたい、自信をもって子どもに接したい、そんな親御さんの参考になることを願い記事を作成しました。

この記事は無料なので気軽に読んでみてください!

①不登校のペアサポとは?

不登校のペアレント・サポート・プログラムを略して「不登校のペアサポ」
です。
※私が親御さんをサポートすることと、親御さん同士がサポートし合うという意味を込めています。

この記事が1回目です。
2回目から6回目は有料記事ですが全て読まなければいけないわけではなく、読みたいところだけでも大丈夫です。

この後それぞれの回について少し説明しますが、先にリンクを貼っておきます。

ペアサポの目標

最初に残念なお知らせかもしれませんが、
この「不登校のペアサポ」はお子さんの再登校を目的としたプログラムではありません。
(親御さんがプログラムで学んだことを実行することで結果的に再登校を始めることはあるかもしれません)

私は心理士としてたくさんの不登校のお子さんと会い、カウンセリングをしました。
その経験から思うのは、お子さんは心と体が元気であれば自分から外に出ていく力があるということです。

ただしそれまでの間、親御さんは数々の悩みとストレスを抱えます。

そんな親御さんのストレスや親子関係で生じる悪循環を減らし、良循環を増やすことがペアサポの目標です。

ちまたには色々な不登校支援の情報があります。

本、ネットのWebサイト、親御さんのブログ、支援者のブログ、復学支援の団体の記事、Xやインスタの投稿、私も色々見ました。

この「不登校のペアサポ」は私がそういった様々な情報を整理して、私がカウンセラー目線で取り入れる価値があると思ったものを凝縮したものです。

ベースは「ペアレント・トレーニング」なのでやる事はシンプルでもあります。

各noteは有料ですが返金可能の設定にしています。

値段に見合う価値がないと思った場合は返金申請のうえ、いたらない内容をコメントしていただけるとありがたいです。

では各回の内容を紹介していきます。

第1回:プログラムの内容(この記事)


プログラムは「親御さんが子どもの行動を3つに分類してそれに対する対応を身につける」というものです。

この「行動を3つのタイプに分ける」という考え方は、主に発達障害児に用いられる「ペアレントトレーニング」(ペアトレ)を参考にしています。

ペアトレでは子どもの行動を「好ましい行動」「好ましくない行動」「許しがたい行動」の3つに分け、それぞれ「ほめる」「無視や環境調整、指示を工夫」「警告のうえでペナルティ」という方法をとります。

(参考)ペアトレの方法

  • 「好ましい行動」➝「ほめる」

  • 「好ましくない行動」➝「無視や環境調整、指示を工夫」

  • 「許しがたい行動」➝「警告のうえでペナルティ」

私はペアトレを不登校支援につかうにあたり、子どもの行動を次の3つに分けました。

①「好ましい行動」(輝く側面)
②「子どもの課題である行動」
③「許しがたい行動」

厳密に分けることが大切なわけではありません。

子どもの「この行動」には「こうやってコミュニケーションしてみよう」という親御さんの軸を作ることを大切にしています。

表を添付するので、イメージをつかんでいただけると幸いです。

行動の3分類表

それでは、実際の内容を簡単にご紹介します。
詳細はそれぞれの記事をご覧ください。


第2回:好ましい行動(輝く側面)にコンプリメント

コンプリメントという言葉は聞きなれないかもしれませんが、ほめること、認めることと思ってください。

コンプリメントをする理由は、本人の心のエネルギーをためる、自信をつける、安心感をもって生活するなどです。

具体的には結果よりプロセスに注目すること、子どもの能力に帰属してコメントすることなどをお伝えします。

習慣化を助けるためにコンプリメントを記録するワークシートも用意しました(ダウンロードできます)。
※ホームワークは本家ペアトレでも行うことです。

宿題ができなくても誰に怒られるわけではありませんので楽な気持ちでやってもらえればと思います。

記事を2つ以上読む場合はマガジンの方がお得になっています。


第3回:子どもの課題である行動をキャッチアンドリリース

キャッチアンドリリースというのは釣り用語で、釣った魚を生かしたまま水に戻すことです。

ここでは「子どもの課題である行動を受け取らない」という意味で使っています。

第3回では「課題の分離」という考え方を解説します。

なかなか聞きなれない言葉だと思いますが、なるべくかみ砕いて説明いたしますので心配しないでください。

子どもの課題を受け取らないことで子どもの社会性を高めることができますし、自立して生きていく力がモリモリつきます。

以下のような困った行動にも余裕をもって対応できるようになります。

・子どもが困っている
・子どもが無理な要求をしてくる
・親にやって欲しいことを子どもが匂わせてくる
・自分でできることを頼んでくる

ちなみに、Xや書籍で有名な「子どもの精神科看護師」さんは「責任を返す」と表現しておられました。
過干渉、色々口を出してしまう、不安が強い、どれかにあてはまる親御さんにお役立ていただけると思います。


第4回:許しがたい行動をクールに叱る

皆さんはお子さんをよく叱る方ですか?
それとも気を遣って叱れない方ですか?

よく叱る方はお子さんに真っ当な人間になって欲しいからこそ叱る一生懸命な親御さんなのでしょう。
また、叱れない方はお子さんの傷つきに敏感な繊細な親御さんなのでしょう。

どちらが良いか答えはないですが、お子さんは心も体も未成熟です。
行動を注意する場面はどうしても出てきます。
※もちろん大人も完璧な人はいないので未成熟です。

そのようなお子さんを叱るときに、親御さんが注意した方が良いことを解説するのが4回目の記事です。

最新の書籍を参考にしつつ「叱る」をアップデートしていきましょう。

「叱る」と「怒る」の違いなど子育て全般に役立つことも書いたつもりなので、興味がある方はぜひ読んでいただければと思います。


第5回:子どもの世界を広げる

2回目~4回目が親子のコミュニケーションを見直す段階です。

実践できれば親子のコミュニケーションで悪循環は減り、良い感じの関係が築けていると思います。
そして親御さんのストレスもモリモリ減っているはずです。

そのため、この「子どもの世界を広げる」はプラスアルファです。

お子さんはエネルギーがたまってくるとぶっちゃけた話し、家にいることを「暇だ」と感じるようになります。
「家にいることに飽きる」と言ってもいいかもしれません。

そのような兆候が出てきたら、親御さんは学校に行かせたくなるでしょう。
「暇とか言ってんじゃねーよ!」と怒りすら感じるかもしれません。

それは自然な反応だと思いますが、お子さんが休み始めたときを思い出してみるとどうでしょうか。

気もちの落ち込み、体調不良、学校への不安・恐怖心などなど
色んな症状があったのではないでしょうか?

それに比べたら「暇だ」と思えるのは健康的です。
健康になってきたのです。
私は喜ばしいことに思えます。

話がそれましたが、この時期に「子どもの世界(行動の幅)」を広げることができると良いと私は思っています。
専門的には「行動活性化」と呼びます。

なぜこれをするかと言うと、色々あるのですが、主には子どもの行動範囲が広がって新しい経験を積むと社会性も伸びますし、自信がつきます。

何より私が思うのは、お子さんが本来もっている可能性を引き出せるといいな、ということです。

記事ではどうやって子どもの世界を広げるかを解説します。
直接「~~しない?」と提案しても断られることも多いので、別の方法をお伝えします。

プログラムの説明は以上になります。


さいごに

ご覧いただきありがとうございました。

ペアサポはハウツー重視のプログラムであり、読むだけで日常で使える声かけがわかります。
「どうすればいいの…」という親御さんの不安を早期に終わらせるためのものだと思っていただければと思います。

悪化しないよう現状維持を続けることも1つの選択肢です。
偶然のきっかけで状況が変わることも考えられます。
ただ、そのきっかけがいつ訪れるかは誰にもわかりませんし運頼みかもしれません。
何か行動を起こしたい方は第2回の無料部分だけでも参考になるかもしれませんのでよかったら読んでみてください。

ペアサポの個別記事をまとめた有料マガジンもございます。
複数ご講読いただく場合はマガジンの方がお安くなっておりますのでご検討いただければと思います。

ここまで長文を読んでいただき誠にありがとうございました。


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