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【第2回】好ましい行動(輝く側面)にコンプリメント【不登校のペアサポ】

バナー画像のような疑問にお答えします。

このnoteの内容

  1. 子どもの「好ましい行動」(輝く側面)とは?

    1. 人には色んな側面がある(画像あり)

    2. 輝く側面を見つけるコツ

    3. 25%ルール

  2. 好ましい行動(輝く側面)の具体例

    1. 本人なりの努力でものごとが前進したとき(過去と比較)

    2. 子どもが活き活きと何かに取り組んでいるとき

    3. 子どもの行動で誰かが助かったとき

    4. 自分のことを話してくれたとき/人の話を聞いてあげたとき

    5. 普段やらないことをした、失敗した(チャレンジした)

  3. 具体的なコンプリメントの方法

    1. 過程9割、結果1割でほめる

    2. 行動をただ言葉にして返す

    3. こだわった、難しかったところを聞く

    4. その行動ができた理由を、驚きをもって聞く

    5. 本人の内面(性格や能力など)に関連付けてコメントする

    6. 親自身が喜んでいることを伝える

    7. 間接的にほめる


※内容はより良くするために修正する可能性があります。また、価格は変更する可能性があります。
※ペアサポは対面で行うことを想定しているため私が皆さまに話す口調で書いており、時々私のつまらない冗談が入ることがありますがどうぞご容赦ください。


このnoteの作者

モトセ


ご覧いただきありがとうございます!

不登校のペアサポ2回目です。

1回目を読んでおられること前提で話していきますので、まだの方は初回のnoteを読んでみてください。
第1回は無料です!


前回のおさらい

前回は「不登校のペアサポ」の内容と、
子どもの行動を3つに分けること」を話しました。

おさらいすると、

子どもの行動3分類

  1. 「好ましい行動」(輝く側面)

  2. 「子どもの課題となる行動」

  3. 「許しがたい行動」

この分類はペアサポの超重要な部分です。
ラーメンで例えると麺くらい重要です!
スープ派のみなさま、すみません!

表でも確認しておきましょう。

行動の3分類表

本当は最初にそれぞれの列にどんな行動が当てはまるかを説明した方がわかりやすいのですが、それだと1回目の記事がかなり長くなってしまうので2回目~4回目で説明することにしました。

この記事を読むと…

  • お子さんの肯定的な面に目を向けることができる

  • 子どもに刺さるほめ方が実行できる

  • 子どもが元気になる

  • 子どもに関係なく「ほめ上手」になれてしまう

そんな効果があります。

ワークをしながらの方がより身につくので、紙とペンを用意して読んでみてください。
もちろんなくても大丈夫ですよ。

では、内容にいってみましょう!


①子どもの「好ましい行動」(輝く側面)とは?

皆さんはお子さんの「好ましい行動」ってどんな行動だと思いますか?
少し考えて紙に書いてみてください。

ライブでやっていたら親御さんたちの回答を実際にシェアしたいのですが、note記事なので、ひとまず私が考えてみました。

  • 親のお手伝いをしてくれる。

  • 兄弟の世話をしてくれる

  • 挨拶をちゃんとする

  • やさしい。

  • ない。ずーっとゲームやってる。

みなさんは思いついたでしょうか?

めんどうかもしれませんが、本当に3分類表を作って書いてみてください。
手を動かすと、脳が活性化して学習効果が高まる(はずです)。

もしここで、優しいとか、まじめとか、そういう抽象的なことを思いついた方は「お子さんが何をしていたときに、お子さんが優しいことに自分が気づいたか」を考えてみてください。

そうすることでターゲットとなる「行動」が明確になります。

ごみを拾ったときかもしれませんし、お皿をきれいに並べたときかもしれません。

では、好ましい行動が見つかったとします。
お子さんの好ましい行動に対してどうほめるか少しイメージをふくらませてみましょう。

以下のほめ方のうち、言われて嬉しい(自分に自信が持てるようになる)のはどっちだと思いますか?

例1 子どもの行動:自分でお皿をシンクに入れた
①すごいね。えらいね。
②いつもありがとう。助かるわ(母はモナリザくらいほほ笑む)。

この場合②の方が嬉しいかなと私は思います。

年齢にもよりますが①だと「お皿入れただけだよ?すごいか?」とか、「えらいっていうかあなたがやれって言ったんじゃん?」と子どもが思うかもしれません。

ここで言いたいことは、行動に対してかける「言葉」と「親の態度」でコンプリメントの効果が変わるということです。

次の例はどうでしょうか。

例2 子どもの行動:夕飯を一緒に食べた
①すごいね。
②食べてくれてありがとう。

これは①か②かという以前に「ご飯を食べてくれたこと」に対してほめるかどうか、を考えてみます。

いつも一緒に食べているなら「当たり前のことしただけじゃない?」と子どもが思いそうです。

時々改まって「いつもご飯一緒に食べれてお母さん嬉しいんだ」と言う分には、子どもとしても「そうなんだ」と思うかもしれません。

もし仮に「いつも部屋に引きこもっていた子がリビングに来て一緒に食べた」なら②もいいかもしれません。

このように「好ましい行動」というのはお子さんによって多少変わります。

年齢や性別、生活状況が違えば、好ましい行動が違うのは当然のことです。他の家庭と比べる必要はありません。

子どもの輝く側面とは?

1回目でも言いましたが「好ましい行動」というと「誰にとって好ましいのか」がわかりづらいです。

しかしながら、親御さんがお子さんをほめていくわけで、親御さんが思う「好ましい行動」になってはくるでしょう。

親御さんの中には「うちの子はほめるところがありません」と言う方もいるかもしれません。

毎日昼に起きて、ゲームばっかりして、飯も部屋で食べて、風呂もなかなか入らない。
もしそういうお子さんがいたら、親御さんがそう思うのはまったく不思議ではありません。
感覚的には、自然なことに思います。

だとしたら、そんな中でこの記事を読もうとした親御さんは相当すごいと私は思います。

ほとんど好ましい行動なんてなさそうなのに、コンプリメント(ほめ方)の記事を読む、きっと勉強熱心でお子さん思いな方に違いありません。

あまり自信はありませんが、少しでも新しいものの見方をもって帰っていただきたいので、少したとえ話をします。

人には色んな側面がある

この画像は正12面体という図形です。
私が作ったのでいびつですみません。

これを人の色々な側面だとして、不登校のお子さんによく見られる側面を書いてみます。

一見して嫌な奴に見えてきました。

この子をこの方向から見続けていれば、ずっと嫌な奴です。

少し見る角度を変えてみましょう。

これまで見えていなかった側面が出てきました。

「いただきますを言える」なんて当然だろう。
そう思った方もいるかもしれません。

確かにそうですが「親の言いつけを守れる」とか「礼儀正しい」と言えるのも確かです。

もう少し別の角度にしてみましょう。

「コントローラーを並べてしまえる」が出てきました。
けっこう几帳面そうですね。
やっぱり根は真面目なお子さんなのかもしれません。

もう少し角度を変えてみましょう。

今度は「笑顔がかわいい」が出てきました。
愛嬌もあるみたいですね。

もう少し・・・

「好きなことはとことんやる」が出てきました。
探求心旺盛で集中力があるみたいです。

ここまで角度を変えるともうよいところしか見えません。

休んでいる様子をずっと見ていると記憶のかなたに消し飛んでいたかもしれませんが、お子さんも人です。
当然色んな側面があり、その中には肯定的な面もあるはずです。

それが「輝く側面」です。

私の師(私がそう思っているだけかもしれません)が書籍で使っていたことばです。

この「輝く側面」を見つけ、言葉で伝えていくことがコンプリメントです。

どんな観点でもいいです。
たとえば、

行動
習慣
態度
考え方
感じ方
人との関係
能力

など、色んな角度で輝く側面を見つけることができます。

あとで具体例もあげますので、心配しないでください。


輝く側面を見つけるコツ

1週間、お子さんの行動を「観察する」ことから始めてみてください。

何も口を出さず、朝起きてから1日が終わるまでの行動をとりあえず観察して、時系列で紙に書いてみましょう。

「こんなことでもいいの?」と思うと思います。
そんなものでいいです。
最初はハードルを下げて、とりあえず色々書いてみてください。

(参考)25%ルール

本家のペアトレでは「25%ルール」と言って、100%の理想ではないけど、25%くらいできている行動でほめていくことを勧めています。

個人的には25%ですらなくていいです。
10%でも5%でも少しでもプラスならひとまず記録しておきましょう。

では次に「好ましい行動」の具体例を一緒に考えてみましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございます。
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