【第4回】許しがたい行動をクールに叱る【不登校のペアサポ】
バナー画像のような疑問にお答えします。
このnoteの内容
「叱る」のアップデート(叱ると怒るに違いはない!?)
【最新版】「叱る」の定義
叱った人は快感を感じている
【まさかの事実】叱るには人の学びを促進する効果がとぼしい
ペアサポ的「許しがたい行動」の具体例
自傷他害の恐れがあるとき
社会のルール(常識、法律)を破ったとき
家のルールを破ったとき
クールな叱り方を身につける
冷静に教える(さとす)ことはできた方が安全
上手に叱り終わる
叱る前に予告する
子どもが「できない」のか「できるけどしない」のか見極めて対処する
ブロークンレコードテクニック
※内容はより良くするために修正する可能性があります。また、価格は変更する可能性があります。
記事の作者
ご覧いただきありがとうございます。
不登校のペアサポ4回目となりました。
既に1回目から3回目までの記事がありまして、リンクを貼りますのでよかったら読んでみてください。
今回のテーマは「許しがたい行動をクールに叱る」です。
皆さんはお子さんをよく叱る方ですか?
それとも気を遣って叱れない方ですか?
よく叱る方はお子さんに真っ当な人間になって欲しいからこそ叱る一生懸命な親御さんなのでしょう。
また、叱れない方はお子さんの傷つきに敏感な繊細な親御さんなのでしょう。
どちらが良いか答えはないですが、お子さんは心も体も未成熟です。
※もちろん大人も完璧な人はいないので未成熟です。
行動を注意する場面はどうしても出てきます。
そのようなお子さんを叱るときの参考にしていただきたく、4回目の記事を書きました。
最新の書籍を参考にしつつみんなで「叱る」をアップデートしければと思います。
①「叱る」のアップデート(怒るとの違いはない!?)
iPhoneのIOS(アイオーエス)もアップデートしないと古いアプリが使えないですよね。
アップデートは大事です。
「叱る」についても脳科学などの発展で色々なことがわかっています。
中にはびっくりするような内容もあります。
さて、突然ですがみなさん。
「叱る」もしくは「怖い」アニメのキャラは誰ですか?
と聞かれたら誰を想像しますか?
世代によると思いますが私的には最近のアニメだと「鬼滅の刃」の「鋼塚さん」ですね。
公式の画像を使いたいのですが著作権的にOKなのかわからないので私が描いたものをお見せします。
この顔で包丁持って追いかけてきますからね。
マジで怖い(笑)
他はどうでしょうかね。
世代にもよりますが、エヴァンゲリオンのアスカとかですかね。
「あんたバカァ!?」って子どもにも使ってしまいそうです(使わない方がいいですが)。
ライブでペアサポをやるときは皆さんの思う「叱りがちなキャラ」も聞いてみたいものです。
さて、皆さんは「叱る」と「怒る」の違いは何だと思いますか?
私がよく耳にしたのは「感情的に言うと怒る」「冷静に言う、さとすに近いのが叱る」というものです。
他にも様々な表現で叱ると怒るの違いが説明されていると思います。
まずは最新の「叱る」の定義を見ていきましょう。
【最新版】「叱る」の定義
村中直人先生の『<叱る依存>がとまらない』という本から「叱る」の定義を引用させていただきます。
村中先生の主張は、
「叱られる側」の視点から見ると怒られようが叱られようが強いネガティブ感情が生じる点で体験に大きな違いがない、というものです。
もう1か所引用します。
要するに言われる側からしてみたら「怒る」だろうが「叱る」だろうが嫌な気持ちになるのは変わりない、ということです。
確かにという感じは私はしました。
叱るのアップデートにはこの本を読むのが一番です。
ここ最近読んだ本の中で一番いいです。
メルカリでも図書館でも良いので手に入れることをおすすめいたします。
この記事のメイン部分はペアサポなので引用は最低限になってしまいます。
ではアップデートを続けていきましょう。
叱った人は快感を感じている【そりゃ叱るわ】
うすうす感づいていた親御さんもいるかもしれませんが、人は人を叱ることで何かしらの「報酬」を得ており、快感を感じるようです。
「いやいや、叱りたくて叱ってないですよ」
と思った親御さんも多いと思います。
もう少し読んでいただければと思います。
書籍で紹介されているのは「自己効力感」と「処罰感情」です。
少し引用いたします。
言い方を変えると「叱る」ことでお子さんの行動が変わる(コントロールできる)ことは親御さんにとって育児の成功体験として感じられるということです。
「ごはんを手で食べちゃダメでしょ!」
「ゲームをやめなさい!」
と言ってお子さんがそれを受け入れたとき、脳のなかでは快感物質が出ているようです。
私になりにかみ砕くと、子どもが言うことを聞いてくれて「ほっとしている」という感じに近いと思っています。
怒りがち(叱りがちでもいいです)な親御さんはやはり焦っている方が多いです。
焦っているので、子どもが言うことを聞いてくれると無意識かもしれませんが安心していると思います。
背景には育児に対する自信のなさや配偶者や姑さんからプレッシャーをかけられている場合もあります。
そういった状況であればお子さんが言うことを聞いてくれて安心するのは当然であり、またやりたくなるのは人の本能的なことでしょう。
背景はさまざまですが「叱る」には依存性があるというのが村中先生の主張です。
【まさかの事実】叱るには人の学びを促進する効果がとぼしい
「でも叱ったら子どもがその行動をやめました。効果はあると思います」
と思った方もいるでしょう。
そういったことは十分あることです。
ただし、それはお子さんが正しい行動を学んだわけではなく「叱られる状況から逃れようとしただけ」ということです。
びっくりですね。
激しく怒られたことがある方はわかると思いますが、怒られている時の脳の処理能力はかなり低下しています。
怖い、やばい、どうしよう、で頭がいっぱいです。
願わくばこの時間が早く終わってほしい。
そう感じて「無」になっている人もいるでしょう。
その状態では何か新しいことを「聞いて」「理解して」「記憶に残す」力はもっていても発揮できないか、かなり低下します。
例外的に耐性があり負けん気の強い人もいるかもしれませんが、ほとんどの方は激しくしかられている間はポンコツになるでしょう。
叱るが役に立つ場面は2つで「危機介入」と「抑止力」です。
「危機介入」とは目の前で起きている危険なことを即座に止めるということです。
自分の体験談ですが、ルアーを持って釣りに行ったとき、池にルアーを落としてしまったことがありました。
私はルアーを取ろうとしたのですが水面までけっこう距離があり、手をめっちゃ伸ばしていたのですが親から「危ないからやめなさい!」と怒られた(叱られた)記憶があります。
このように危機的な状況を即座にやめて欲しいときに「穏やかにさとす」のは最善ではなく「叱る」方がが即効性があり適しています。
「抑止力」というのは「前叱られて嫌だったから今回はやめておこう」と本人に思ってもらうことです。
私の例で言えば、その後また釣りに行ったときに池に無理に手を伸ばすと親に怒られて苦痛という「予期」が生じることで池に近づくことをやめた場合、抑止力になっているということです。
私になりにかみ砕くと「危機介入」は一般的に言われる「コラ!」と言う即行動を止めるタイプの「叱る」で、「抑止力」は「警告しておく」というタイプの「叱る」という感じかと思います。
いったんまとめ
「叱る」とはネガティブな感情を感じさせて相手をコントロールする行為
言われる側から見ると叱るも怒るも変わらない
叱る側は何かしらの快感を得ている
叱ることに学びを促進する効果はとぼしい
叱るが効果を発揮するのは「危機介入」と「抑止力」
なかなか衝撃的な内容が多くついていくのが難しい方もおられるかもしれませんが、理屈があんまりわからなくてもまねできる対処はあるのであまり気負わず読んでいただければと思います。
叱るをアップデートしたところでペアサポに入っていきます!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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