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醜肉球体 奇形

それは歪な球体

脂っぽく 毛の生えた 目と鼻と口

悪臭を放つ脂肪 それが処女の手に纏わりつく

殺処分 残された手立てはそれしかなかった

それが私の中に 入ってきた 入ってきた

私にはどうしようもなかった ただそれは入ってきた

私を羽交締めにして 私を犯した

私は感覚に蓋をした 全てを感じないように 全てを閉じた

私は私を責めた 私だけが我慢すれば 私がもっと強くなれば

私には どうしようもなかったんだ

終わらない夜 止まらない鼓動 私を寝させて

朝が遠い 後どれくらい この夜は続くの

これを終えるためには 私は私を終えなければならないの

私を助けて 私を救って

私は不感症のまま あの時のままの姿で ここに横たわっている

誰も気づかない 誰も私に気づかない

私は捨てられ 犯された

私の夜は 今日も終わらない

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