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漆黒の森の少女

君はうずくまり

全てが終わるのを待っている

見上げたそこには

誰もいない 何もいない

ざわめく音と 刺さる風

君は何かを 誰かを 待っている

いつから私は ここでこうしているのだろう

何も始まらないことは知っている

何も終わらないことも知っている

それなのに私は 何かを 誰かを ここで待っている

そこに漆黒の闇があって

音も 光も 香りも 温度も 全てがそこに吸い込まれていく

最後に一筋の光が見えたのは いつ頃だっただろう

ここにおいで

大丈夫だから

僕は君と遊びに来たんだ

漆黒の森も君とだったら 言うほど悪いものでもないかもしれない

さめざめと泣く音も 森の風音と重なれば

きっといつか そのまま 愛せるのだから

だから大丈夫

全てを委ねて

深く深く 奥へと進むんだ

そこにはきっと何もないけど

何もないからこそ それをそのまま愛することを 僕たちは思い知るんだ

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