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親から承認されたかった 優等生の私に起きた挫折と不登校

 進学校で勉強が追いつかなくなり、高校1年生で不登校になった三宅勇也さん(仮名)。塾の先生に教わった「モチベーショングラフ」がきっかけで、苦しみの正体に気づけたという。当時のようすや心境の変化を執筆していただいた。

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 人と比べて、自分がまわりより優れていると感じること。それは僕にとっては何よりのモチベーションであり、重荷だった。僕は小学生のころから勉強が得意で、目立ちたがり屋だった。中学生になってからは同級生より優秀な高校に入ることだけを目的に、勉強や生徒会活動に打ち込んだ。その甲斐あって進学校に合格。入学後はいち早く英検2級に合格し、みんなから評価され、ますますモチベーションが上がった。誰よりも優秀になろうと、たくさんの部活にも所属した。出だしは好調に見えた。

 しかし、順風満帆だった高校生活はしだいに陰りを見せ始めた。

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