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兄弟同時に不登校。見守る母の本心「なぜ、うちだけが」。

 岡本まゆみさん(仮名)のお子さんは、4人のうち3人が不登校を経験しています。きっかけや道のりもそれぞれちがう、お子さんの不登校に向き合い続けている岡本さん。「兄弟連続で不登校になり、余裕がなくなった」と語る岡本さんに、率直な胸のうちをお話しいただきました。

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――まずは、それぞれのお子さんの不登校について教えてください。

 うちには高2の長女、中3の長男、小6の次女、小3の次男と4人の子どもがいます。4人のうち、長女、長男、次男が不登校を経験しています。

 長女は中学校の3年間、ほぼ不登校でした。原因は起立性調節障害です。頭痛や吐き気、めまい、動悸息切れの身体の不調に加え、不眠もひどく食欲もありませんでした。長女は私立の中学校へ進学したので、環境の変化についていけない部分があったのだと思います。今は通院しながら、通信制高校に通っています。

 長男は、今、絶賛不登校中です。学区外の小規模特認校という中学校に通っていましたが、2年生の11月から不登校になりました。適応指導教室(現・教育支援センター)へ行っていた時期もありましたが、学校や部活にはほとんど行けていない状態です。長男には、ADHD(注意欠如・多動症)とLD(学習障害)という発達障害があります。小学校までは特別支援学級へ通っていたので、中学校での集団授業や環境のちがいが負担だったのかなと思っています。

 じつは長男を中学校に進学させるとき、支援学級か通常級かですごく悩んだんです。

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