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【あれこれ】推しがいなくなりました。


不登校だったころから応援していた推しについて、メンバーのエラルドさんが語ります。(スタッフ・古川)





こんにちは。エラルドです。

寒いですね。僕はこの間、自転車が爆散しました。パーンってなってバラバラになったのでもう乗れません。悲しい。

自転車が壊れて2番目に困ることといえば、やはり「買い物」です。僕は車を持っていないので近所のスーパーまではいつも自転車に乗って向かっていました。それがなくなったということは、買ったものを手で持ち、歩いて帰らなければならない!……まあ以前もカゴのついていないイカしたクロスバイクに乗っていたので、結局は手持ちなのは変わらないのですが。でもやっぱり自転車の方がまだ楽。2024にもなって、買い物袋下げて道歩いてる人、もうあんま見ないです。しおらしいでしょう。

しかも最近は自炊の習慣がついてきたおかげで月に2,3度、一括でまとまった食材を購入するようになりました。一袋で収まるかなあみたいな計算はできないので、あれやこれや買っていると余裕で5000円とかする。結果、でかいレジ袋を両手に持って夕焼け小焼けの中を20分ほど歩くことになります。

今日もお買い物に行ってきました。その帰りにこれを書いています。ニラ、水菜、春菊を買ってきたので、冷蔵庫に残ってる豚肉、ネギ、豆腐と合わせて、明日は鍋だ!!!!!!!!あげ!


はいということで前置きはこれくらいにして本編に移ります。え?前置きですよ、今の。第1回でも書きましたが、これは僕の「不登校によって終わった人生〜延長戦〜」です。なかったかもしれないルートです。終わっててもよかったし、終わってないならそれはそれでラッキー、みたいな話なので、くだっててもくだらなくても平等に記し応えがあるといえます。なので、ぜひ読んでくれたら嬉しいなあと思っております。

まあ引っ張るほど大した話、しないんですけどね。タイトルにある通り、推しがね、いなくなっちゃったんですよ。これも悲しい。

「推し」という言葉は結構好きで、大学の卒論のテーマにしちゃったくらいなのですが、さてあなたの推しは?と問われるとこれは困ります。推し…?好きなアーティストとか芸能人とかはいるけど、尊敬や憧れが近いしなあ…。他人に対して「応援」という謙虚とも傲慢とも取れる行動がとれるように自分と対象を位置付ける解釈を僕自身、あんまりしないんだよなあ…。などと面倒なことを考えていたのですが、そういえばそういった深読みせずに、昔から応援している人が1人いたことを思い出しました。

横浜DeNAベイスターズの、佐々木千隼です。

「横浜DeNAベイスターズの」とつけることすら躊躇ってしまうほど、僕は彼を千葉ロッテマリーンズ入団時代から推していました。はい、今月は野球トークです。

佐々木千隼。最速153kmのストレート、スライダー、シンカーを武器に桜美林大学でエースとして活躍後、2016年ドラフトにて創価大・田中正義、明治大・柳裕也とともに大学BIG3として紹介され、1位指名で千葉ロッテが交渉権を獲得。プロ入り後は即戦力として期待されたものの不調や怪我の影響により思ったような成績は残せず。しかし2021年、リリーフとして覚醒し、54登板26H防御率1.26とセットアッパーとして活躍した。翌年はまた不調に沈み、2023年末、前年から開催された現役ドラフトにて千葉ロッテマリーンズから横浜DeNAベイスターズの移籍が決まる。

高校時代から、まごうことなき推しでした。ロッテから千隼さんいなくなっちゃった……。

千葉ロッテマリーンズに興味を持ち出したのは、絶賛不登校中だった2016年秋のこと。以前からなんとなく広く薄く見ていた野球中継を、もっと熱をもって見たい、と考えたことがきっかけでした。

なぜロッテだったのかというと、これはロッテが1番謎の球団だったから。当時、角中と成瀬と、あといいとこ鈴木大地くらいしか選手を知らず、それなりに広くNPBを知ったつもりでいた自分にとってブラックボックスすぎる球団だったからです。

が、これが大失態。2017年シーズンのロッテはド暗黒期を迎えていました。助っ人がパラデス、ダフィー。「長距離砲を」という監督の依頼に途中加入でサントス、慌ててペーニャ。5月までチーム打率.180台。1〜3番みんな1割。6番以降ほぼ0割。鈴木大地個人軍。5番福浦。伸び悩むドラ1。おじさんリリーフ。対ソフトバンク。井口引退、球団史上ワースト87敗、etc

とにかく弱い。不登校に苦しむ僕に追い討ちをかけるような贔屓チームの惨敗。苦しすぎた。当たり前みたいに8連敗するんだもん。

で、この年からドラフト1位ルーキーで入団したのが佐々木千隼だったんですね。僕がロッテを応援しよう!と決意した5日後に入団が決まったのでこれは運命だとばかりにずっと応援をしていました。その千隼さんも、ルーキーイヤーの2017年、闇に両足をつっこむのですが、まあその辺はWikipedia見てください。初回絶対2点取られるマンだった。

当時の思うようにいかないチームや選手を見ていて、僕もドンドンと彼らに肩入れをするようになりました。いい選手はいます。ぜひ勝ってほしい、ひいては優勝も……。千葉の魂を燃やしながら、僕はすっかりロッテファンになっていました。そして中でも佐々木千隼を熱心に応援していました。浦和の2軍球場で直筆のサインもらったこともある。

だから嬉しかったんだー。2021年、大活躍したの。怪我の影響で球速もピッチングスタイルも変わっちゃったけど、新しい形で打者を翻弄する姿は、なんか自分自身の青春の肯定を感じた。オールスターまで選ばれちゃってさ。7回のマウンドで坂本相手にヒョロヒョロの真っ直ぐ投げて打ち取ってるの感動したぜ。

さて、そんな千隼さんが2024年シーズンからDeNAの選手になります。寂しい!白黒ストライプで復活して欲しかった。また「7回の男」になることを期待してた。とはいえ現ドラを悪くいうつもりもないです。ぜひ横浜の地で輝きを取り戻して欲しい。

オールスター出場が青春の肯定なら、今回の移籍は青春の終わり。僕が燻ってたころに同じく燻っていた彼はチームを去りました。思い出にひとつピリオドが打たれます。チームは変わっても、変わらず応援はします。それでももう、「推し」じゃないかな。彼は僕と別世界にいるわけではなくて。「負けてらんねぇぞ」と宣戦布告することがきっとお互い次のスタートではないかと偉そうなことを言って、今月の文章を終わります。



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