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背乗りとは(はいのり・せのり・這い乗り)/警察用語【このnoteを披露目たい_004】

背乗りとは

「背乗り」は、工作員や犯罪者が他人の身分や戸籍を奪い取り、その人物になりすます行為です。
これは警察用語で、英語圏ではidentity theft(アイデンティティ・セフト)、ghosting(ゴースティング)、identity fraud(アイデンティティ・フラウド)と表されます。主に中国、イエズス会士、旧ソビエト連邦、北朝鮮などが行ってきたとされます。

※読み方で「せのり」は間違いだという方もいますが、捜査関係者によると、"せのり・はいのり"、どちらでもいいそうです。(豆知識)

http://torakagenotes.blog91.fc2.com/blog-entry-2845.html
捜査関係の方に確認したところ、実地用語としては「どちらでも使用可」との答えをいただきました

背乗りの歴史と手法

背乗りは元々ソビエト連邦の情報機関によって用いられ、北朝鮮では冷戦時代にこの技術が伝わりました。背乗りにより、工作員は死亡したり失踪した人物の戸籍を取得したり、特定の個人を拉致してその身分を奪うことがあります。日本での拉致被害者は、外見が日本人と区別がつかない東アジア人が選ばれることが多く、特に北朝鮮関連では在日朝鮮人が補助的な役割を果たしています。

代表的な事件

  • 宇出津事件: 1977年に発生し、拉致被害者がその後、別人の身分で生活することになりました。

  • 辛光洙事件: 1980年、辛光洙が日本人の戸籍を使って海外で諜報活動を行いました。

  • 大韓航空機爆破事件: 1987年に起こり、北朝鮮工作員が日本人になりすまして行った事件です。

対策と現状

世界各国では、個人識別番号の導入やマイナンバーカードの普及を通じて、背乗りを防止しようと努めています。しかし、日本では未だに背乗りが問題とされ、特に日本人になりすまし不法滞在する事件が発生しています。

背乗りを描いた文化作品


背乗りにちなんだ怖い話は『怖いお話ネット』で読むことができます。
また、背乗りの詳細についても詳しく取り上げられています。
背乗りについてさらに深く知りたい方にオススメです。


identity theft

参考書籍


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