違う次元で生きている

デパートのインフォメーションに行ったら
テレビ関係らしき人たちがいて
そのうちの一人が
綺麗なお姉さんだったんだけど

めちゃくちゃ不機嫌そうにしていて、
ふとこちらを見て
目があったと思ったら
睨むように流し目された。

私はポーカーフェイスで
内心「うわぁ…」と思いながら
気にすることなく
その人達の受付が終るのを
夫と待っていました。

夫も彼女の異様な雰囲気に
気づいていたらしく
様子を伺って見ていたようで、
後で聞いたら、
私の後ろ姿をじろじろ見ていたそうです。

それから夫はずっと彼女を観察していて
目があったら、やはり
ふてぶてしく目をそらしたそう。


私はそれを聞いて、
私も少し前までは彼女のように
不機嫌な顔していたと思うし、
皆が敵に見えていた時があったなと…

夫は腹がたっていたみたいだけど、
私は先の表情や仕草を思い出すと
彼女の気持ちの方が理解できてしまう。

テレビに出る人なのか分からないけど、
綺麗な身なりをしていて
顔立ちも美しかった。
けど、あの表情だけで
すごく不幸なオーラを放っていた。

体調が悪かったのかな?とか
嫌な仕事だったのかな?とか
カップルでいたのが羨ましかったのかな?とか
私のファッションが可愛かったのかな?とか
私の体のラインをチェックしていたのかな?とか
勝手に色んな想像をした。

きっと彼女は今楽しくないんだろうなぁて
考えるだけだった。


私は夫といたからか、
彼女から放たれていた嫌なオーラを
受け取ることはなかった。

自分が自然とその領域に居たことが
すごく不思議に感じる。

同じ場所にはいるけど、
違う次元を生きているって
そういう事なのかな、と。

本当に面白い。

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