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オシャレ魔女ラブ and ベリー and ワタシー(着物編)

不器用魔女、和洋折衷コーデを嗜もうとする。

針に糸を通そうとするたびに悔し涙を流すし、キーホルダーのボールチェーンをつけるのに時間がかかりすぎてムキー!となるほど手先が不器用。
IKEAの簡単な家具の組み立てはできないし、YouTubeの折り紙動画を見ても3ステップ目で「???」となるほど、手順の説明の理解が苦手。

着物なんて大人で素敵な服を上手に身に纏えるとは思えないけれど、ラブベリのように常にファッションを楽しんでいたい、着たいものを着てえ!と見切り発車で着物を着てみることにした。


◎きっかけ


先日、「comipo歌漫画大賞」の授賞式に招待していただき、行く前から「何着ていこかな〜〜〜!」とルンルンしていた。私はお洋服が好きなので、割といつも何を着ようかとルンルンしている。
結論から言うと、ハイパー不器用・説明理解できない魔人の私は、2週間前から準備して、無事に着物を取り入れた服を着て授賞式に出席できた。

この記事では、もし「着物ステキ!でも私はハイパー不器用・説明理解できない魔人だから…」と思っている人を勇気づけられたら
と思う

お着物マスター魔女になれた訳では全くないけど、一緒に頑張りたい。
私がハイパー不器用・説明理解できない魔人界の先陣を切る。

授賞式のお話をいただいた時、袖口がシースルーになっているワンピース…スリットが大きめに入っているチャイナ服風ドレス…サンバみたいな青い服…色々と考えたけれど、せっかくの機会だし何か新しい服に挑戦したいと思った。

モード系、フリル系など着てみたい服がいくつか思い浮かんだ。でも一番着てみたかったのは、着物とスカートなどの洋服を合わせた「和洋折衷コーデ」だった。
少し前に親しい人の妹さん(以下、師匠とお呼びする)にお会いして以来、彼女のご趣味だというお着物の話をポツポツ聞いていて、「めちゃくちゃかわえ〜〜〜〜〜!?!?」という思いがずっと募っていたのもあって、着物に興味津々だった。
「かわええので着てみたいです」「特に和洋折衷が気になります」という気持ちを伝えると、師匠は本当に丁寧にいろいろなことを教えてくれた。

師匠の授けてくれた知識も後押しして、授賞式には着物を取り入れた装いで行こう!!!!ということになった。


◎実際にきものを着てみる

step1.着物選び

手始めに母に「うちって着物ある〜〜〜〜^^?」と聞いた。母の着物と一緒に授賞式に行けたらいいな〜などと考えたのだ。

協力的な母は「あるよ〜〜〜^^」と言ってくれて、何枚かタンスから出してきてくれた。

キャッキャと和やかにそれぞれの色味や柄を見ていると、ふと母が我に返って「これどうやって着るの?一人じゃ無理よ多分」とスン…とした顔で言ってきたので、私もスン…とした。
「簡単な着方あるから!!!!YouTube見るから!!!」と完全に駄々成人の様相で訴えると、母は「やってみな」とGOサインを出してくれた。司られてる?

気を取り直して着物を選ぶ。

簡単に着てみる。トレカにしたい。

「群田星(グンダシセイ)」という名で出席するから紫もいいわね〜〜〜黒は少し違うかしら、、、などと思案しながら、私の仲良しにも聞きつつ、一番顔や雰囲気に合っていた一番左の緑の着物にした。
私の母は外国人で、日本に来て初めて買った着物だそう。素敵エピ。
この着物をベースに洋服を取り入れながら和洋折衷服を作っていく。


step.2 着れるようになる

急にレベル上がる。始まりの町の出口にボス戦が出現している。
「簡単な着方あるから!!!」と啖呵を切ったものの、本当にできるかしら…とやや弱気になる。

不安は無知から生まれるので、師匠が教えてくれた動画を拝見する。
中でもハイパー不器用・説明理解できない魔人にも易しかったリピ動画をいくつかこちらで紹介させていただく。

「青文字系着物うさこまチャンネル」さん
【着付け】着物×スカートコーデの着物の着付け方法【袴着付け】

本当にシンプルでわかりやすくて、めちゃくちゃお洒落で「着てみたい!!」というモチベを爆高にしてくれた感謝動画。
動画とかでの説明を自分に置き換えて考えるのが苦手なのだけど、見て真似してたら、あっという間に形になってた。魔法。

初心者向けの動画もとってもわかりやすいから、また色々とお勉強をしたい。

こちらの「すなおの着物チャンネル」さんもご紹介いただいた…謝謝の心。

あとは、自分で調べてわかりやすかった動画も。

こちらも気が付いたら「ウオァ〜〜〜〜〜!できてるやんけ!」となっている。大人しく画面を見てそのまま着物を体に巻き付けていくと、できている。

なんだか着れそうだな、と目処が立ったのでスカートを検討。同系色にしたいな〜とウキウキで選んで、届くのを待った。
注文したスカートが届くまでの間は、家にある緑系のスカートで練習。


数年前に買ったスカートで練習した。こういう柄も好きである。可愛い。

割と上手に着れるようになってきたから、このセットで家を練り練り歩いていたら、見かけた父から「浦島太郎みたいでいいな!」と言われた。いいだろうか。

浦島の期間を経て、スカートが到着。大変高調しながら包みを開けて、早速着てみる。

和室系ウキウキ人間

「がわいいやんけ!!!!!!」と一人で家を駆け回った。本当に駆け回った。

届く前から「ちょいレトロな感じ出していきたいわね」と思っていて、ベルトと手袋等小物を準備していた。ピッタリやんけ!?!?自己肯定!

ここで早めに断っておきたいのだけれど、私は着物初心者が通る(通らない人もいる)テンプレミスをこの時点からしていた。

【着物の前合わせの左右を間違えてしまった理由】
①「右前」の意味を勘違いしていた、右が手前(自分側)という意味です
②左右がわからない、急に「左!」とか言われても右見ちゃうくらいわからない
着物の前合わせは左衿が上です。肝に銘じた。人は失敗して強くなる。

ここから授賞式前日までずっと逆です。とんでもないやつだ。
ウキウキで写真を送っていた私に対して、師匠が指摘してくれてぎりぎり助かった。師匠でしかない。


step.3 試行錯誤

前合わせを間違えながらも時は進む。
致命的なミスに気づかないまま、小物選びを試行錯誤する段階に入った。間違えてたけど楽しかった。


玄関ウキウキ

ベルトの下にスカーフを巻こうか、靴はブーツで行こうか、インナーは控えめがヨシか、もうちょっとキチッと着る練習を重ねよう、そもそも前合わせが逆


妹の家ウキウキ

ヘッドドレスをつけたら可愛いな、つけ襟はごちゃごちゃするかもしれない、指輪もゴツくするか

などとキャッキャしているうちに、前合わせの認識も正して、当日を迎えた。


step.4 和洋折衷で授賞式に参加

授賞式、本当に楽しい時間でした。

服も楽しく着られて、「己」を楽しめる日にもなりました…!挑戦してよかった〜!

不適合女のアイコンの下でニヘラニヘラしている群田

最終形態。スマホで写真を撮ろうと手袋を外したのだけれど、手袋込みで大変満足できました。自分が満足できるのが一番いいのです。ふふ。

ハイパー不器用・説明理解できない魔人のきもののレベルは少し上がった気がする。
今度はしっかり着付けを勉強したいな〜〜!と思います。オシャレ魔人道は続く。


次の日は海鮮丼などを食べて一日中「ウニが濃厚だった」と言い続けた。

「山はら 豊洲市場店」にて。ウニが濃厚だった。

冷えが深まっているので布団との関係性に注意しつつ生きよう。

それでは、また来週。


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