～コーチの独り言～　#23 スタートライン

去年と同じ場所に戻って来ることが出来た。

本日学校総体の最終日。

決勝を危なげなく勝利して2年連続の県大会を決めた。

ホッとしている。

正直世代が変わる学生スポーツで同じ大会を連続で勝つことは難しい。

世代が変わるということは人も変わるので雰囲気も丸々変わる。

そしてチームの戦い方も思い切りではないが多少は変わるからだ。

チャレンジャーとしてでは無くディフェンディングチャンピオンとして臨む今大会は波乱も有りながらしっかり落ち着いて戦うことが出来た。

見えないプレッシャーに追われながら戦うことはさぞかし大変だっただろう。

そのプレッシャーに打ち勝ってくれた選手達を褒めたいと思う。

でも我々の目標はそこに無い。

県大会に進んでからどんな爪跡を残すかが重要。

無名のままに大会に出て来ることで他の出場校には何もインパクトは与えられていない。

だからこそこっちにはやらなければいけないミッションは沢山ある。

チームの目標は県大会で2勝以上するという過去に無い目標を持ってずっと進んできた。

日々のトレーニングの中でその基準に達する為にいろんな要求を重ねてきた。

そこに到達するために必要なスキルやフィジカル。

市内予選を危なげなく上がれたのはその積み上げの成果。

ただ人は欲をかく生き物。

個人的には2勝以上なんて言う目標は持っていない。

なんなら行けるところまで行きたい。

子供の力は未知数。

どんなことが起こるか分からない学生スポーツだからこそ起こる奇跡というものも味方に付けられるように入念に準備をしたい。

市内大会を優勝したのが何だ。

そんな小さい目標を持ってやっていたわけじゃ無い。

我々はまだスタートラインに立ったばかり。

勝負はここから。

指導者人生で1番熱い夏にしてやろう。

待ってろ強豪達。

最後に‥

優勝して県大会の出場権利を得られたのは、常に応援し支えてくださっている保護者やOBと今大会で出場出来ずにサポートに回ってくれた選手のおかげであることは忘れてはならない。
いろんな方の力でまたリベンジ出来る機会を与えて貰ったことに感謝したい。

目の前に迫る負けられない戦いに今からワクワクが止まらない。