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送り迎え②

御年80歳の未来さんと光里さん。
今日も井戸端会議で盛り上がる。
近くて遠い…未来のお話。

光里「未来さん…ちょ~っと相談に
   乗って欲しいんだけどぉ」
未来「どうしたの?」

「この間、
 未来さんと最新の車はなししたでしょぅ?」
「うん」

「家族とその話をしたら、
 みんなが車買いたいって…
 言い始めたのよぉ」
「まあ」

「でもお値段するでしょぅ?
 だから誰が買うって…
 も~う大変だったのぉ」
「確かに、
 気軽に何台も買える値段じゃないしね」

「どうしたらいいと思う?」
「光里さんちは今、車何台あるの?」

息子夫婦で2台と、
 孫2人も持ってるからぁ…
 4台かなぁ?」

「それは大変。
 でも私の娘も光里さんと同じで、
 子供大きくて4人家族だけど、
 車は1台よ」
「どうしてぇ?
 会社とかはぁ?」

シェアしてるの」
「シャェア?」

「シェアってね、
 家族みんなで1台を使い回すのよ」
「どうやってぇ?」

「車が一人ずつ送り迎えを繰り返して」
「そうか~。
 車は自動で戻ってくるんだもねぇ。
 頭いい~」

「でもね、大変なこともあるみたいよ」
「大変なことぉ?」

「旦那さんは8時30分出社なのに、
 会社には7時に着くらしいの。
 でないと後が間に合わないからって」
「旦那さん…
 家族のために身を削ってるんだぁ」

これは未来の話でありフィクションです。
でも30年後はさだかではない…。

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