無事の報告(日記)

 昨日は日記を書いている途中で地震が来た。大慌てで投稿したので無事を報告すべく今日の日記を書く。

 昨夜はPCの画面を必死に抑えて揺れをどうにか耐え、「これはとてもじゃないが落ち着いて書き直すのは無理だな」と思いひとまず投稿し、PCをシャットダウンして、近所に住む友人夫婦の家へ一晩避難させてもらった。
 それなりに揺れた地域だと思うが、幸い、私の住処や周囲の友人知人家族に大きな被害はなかった。私の住む部屋も家具が倒れることはなかった。もう少し揺れが長ければ、レンジの角とアパートの床はどちらかに穴が空いていたかもしれない。大きな余震が来ては困るので、友人の家へ行く前には電子レンジを台の上から床に下ろすなどの対策を取った。現在の部屋へ来てから、地震対策は後回しになっていたことを深く反省する。明日にも耐震マットを買いに行こうと思う。売り切れているような気はしている。
 職場もおそらくPCが倒れたり、書類が崩れたりと影響が大きかろう。早めに出なければならないから、明日も朝の更新は難しいかもしれない。こればかりは仕方がない。

 昨日それなりに揺れたということは、10年前もそれなりに揺れた地域である。
 私はこの10年の間に2回ほど引っ越しをしているのだが、奇しくも10年前も現在と同じ町に住んでおり、昨夜はさまざまなことを思い返してしまった。海岸からは遠いので、津波の被害こそ直接的にはなかった場所だが、充電されない携帯電話でやっと停電に気づき、沈黙した信号を見上げて不安を抱えていた日を思い出す。
 昨日は私の住む地域では、停電がなかっただけマシだった。明かりがどれだけ気持ちを落ち着かせてくれ、普段の生活を成り立たせてくれるかということ、心底ありがたく思う。

 しばらくは落ち着かない日が続きそうだが、できる限りのことをして暮らしているしかない。いつ、着のみ着のままで友人の家に飛び込ませてもらうか分からないから、休日でも身支度はある程度しておくべきだと反省した。乾いた皿もとっとと棚にしまっておくべきである。適当なところに置いておいて、昨日は落ちなかったからよかったけれど。
 10年前には先輩の送別会をしそびれたことなんて思い出した。いま、いろんなことが落ち着いたら後輩の卒業も祝えるかしらなんて、ただでさえ胃のあたりをキリキリとさせているところだったのに。本当に地震はきらいだ。だいきらいだ。自然災害ばかりは防ぎようもないところ、途方もない気持ちになる。

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