風か地震か洗濯機(日記)

 揺れているのがどれだか分からない。日記と呼べるものかどうか分からないが、一行くらいは書いておく。
 なんだかんだで気持ちが落ち着かないので、落ち着かせようとしているのかもしれない。

 さいわい職場も大きな被害はなく、むしろ通常営業すぎて普通に疲れたくらいだった。
 本社の社長から感染症対策念押しのメールが朝一番で来ていたのには少し、月曜朝から通常営業できていることを労ってくれてもいいじゃないかと思ったのが本音である。支社がどこにあるのか忘れているのかもしれない。
 いや実際たいした被害は無かったのでよかったのだが。

 しかしたまたま私の周りになかっただけだよな、とも思う。友人には「私に大した被害はなかったよ」と言えても、今回の地震そのものが大したことなかったとは私の口からはちょっと言えない。
 家具が倒れなくたって、命の次に大事な本に傷がついたかもしれないし。
 辛くて怖くて寒い思いを否が応でも思い出したかもしれないし。

 いやだなあ、地震。ほんとうにいやだ。せめて片付けられる皿と服は片付けておいて、次が来ても少し慌てないように心づもりをする。でも本当にきてほしくない。

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