嫌いな分には構わなくても(日記)
納豆が苦手だ。
苦手だけれど、家族で納豆を苦手なのはわたしだけだったから、実家では毎朝の食卓に並んでいた。隣の弟も、向かい合った祖母も、両親もみんな納豆を食べる。それが当たり前だと思っているから、自分の好まないものを誰かが好んでいたところで、顔を顰めたり不快感を表明したりはしないし、そもそも、不快には思わない。
給食に出れば級友も皆食べる。教室が納豆の匂いに満たされていたって、そういうものだし、わたしの分の小粒納豆のパックは隣の席の子にあげればwin-winの関係という