ミッション・ビジョンづくりはもっと自由でいい。等身大の企業理念ができるまで
フリーランス広報チームによる広報支援サービス「ふたり広報」、オンラインスクール「Marble」の2つの事業を運営する、株式会社FLOWが設立1周年を迎えました。
FLOWでは、長期的な未来を見据えた、より力強いチームを目指して、先月から「#FLOWの理念づくり」プロジェクトをスタート。
MVVの策定をコアに今後の事業について改めて考えるべく、goodbuff inc.代表のみずのけいすけさん(@mikkemac)にチームでコンサルをお願いしています。
第1回目のコンサルは、株式会社FLOWの強みや想いを見つめ直すところから始まりました。
第2回目のテーマは「FLOWのミッションとバリュー(MV)について」。
どのような過程を経て、企業のMVは生まれるのか。MVの策定に興味がある方はぜひ参考にしてみてください!
「FLOWはどうありたいか?」未来へのイメージがMVにつながる
みずのさん:今回は、MVの土台をつくりたいと思います。事前準備として、皆さんには「5〜10年後のFLOWの未来」を考えてもらいました。
みずのさん:たとえばミッションは「FLOWが存在しない世界線に、欠けている要素はなにか」を考えるとよく、ビジョンは「FLOWが十分に役割を果たした世界がどうなっているか」をイメージできるといいんです。
自分たちの具体的な未来を想像してみると、MVづくりのヒントが得られそうです。実際に5〜10年後のFLOWを想像してみて、どう感じましたか?
多葉田:自分と近い未来を描くメンバーが多いのが印象的でした。一方で、もっと大きな夢を抱くメンバーもいて。今の延長線上ではなく、もっと先のビッグピクチャーを描いてもいいんだと勇気をもらいました。
みずのさん:いろいろな視点があっていいと思います。「FLOW」という船を自分ごととして考えることで、よりタフで本質的なMVが作れますからね。
続いて、他社のMVを紹介してくださるみずのさん。ウェブ制作会社・株式会社ベイジさんが提言するように、MV策定はもっと自由でいいと語ります。
みずのさん:特に大手企業は、「世界や社会を変える」など、ベイジさんがおっしゃる「大義型」のミッション(パーパス)を掲げます。
ですが、全てのミッションが大義型である必要もなくて。例えば、自社商品に寄り添ってその価値を伝えたり、自分たちが一丸となるために作ったりするのも1つです。
FLOWの未来像では、「クライアントの価値を最大化したい」や「関わった人を幸せにする」などのキーワードが出ていることから、「文化型パーパス」の要素を含んでいそうですね。
ミッションは「企業の人格」を表す。FLOWが大切にしたい姿勢とは?
「ミッションづくりにおいて、型にはまらなくていい」というみずのさんの言葉に、気持ちがグッと楽になったメンバー。代表の熱い思いも、自然と言葉としてあふれてきます。
みずのさん:前回定義づけした「FLOWの性格」や、先程の「文化型パーパス」の話を踏まえて、どんなミッションが頭の中に浮かんでいますか?
多葉田:私の中で、ミッションは「企業の人格」に近くて。今のFLOWは、事業領域を絞るというよりは、いろいろな事業を幅広く展開している段階。まずは、企業としての軸、つまり「姿勢」を言語化できたらと思いました。
みずのさん:「姿勢」とは?
多葉田:クライアントワークにおいて、「自分ごと」として捉える姿勢です。
言われたからやるのではなく、良い変化をもたらすために「自分は何ができるか」を考える。クライアントにとって本質的な貢献をすることにコミットしたいですし、メンバーにもそうであって欲しいと願っています。
FLOWの「コア」となるキーワードをメンバー全員で紡ぎ出す
FLOWの代表として、多葉田が大切にしてきた姿勢が明らかに。ここからは、メンバーとともに、ミッションづくりのコアになるキーワードを探していきます。
みずのさん:FLOWは、メンバー、クライアント、ユーザーの各ステークホルダーを大切にしていますよね。まず、「対メンバー」でFLOWを象徴するキーワードはありますか?
多葉田:「中立で受容的なコミュニケーション」は常に意識していますね。とはいえ、アウトプットには妥協しません。
FLOWにはそれぞれ実力を持ったメンバーが揃っているので、みんなの意見ややりたいことを、どんどんFLOWに載せて突き進んでいきたいと思っています。
続いては、「クライアントに対して」。FLOWが大切にしているキーワードを洗い出します。
多葉田:FLOWの「姿勢」でも触れたように、一方的なアドバイザーにはなりたくなくて。クライアントを尊重しながら、相手にとって本当に「ためになる」ことを、言葉を選びながら伝えるようにしています。
苦楽をともにしながら、一緒に良いものを作りたいという気持ちが強いです。
みずのさん:Marbleスクールの受講生に向けては、どうでしょうか?
多葉田:「受講生の方が描くキャリアに近づけているか」には、最大限コミットしています。私自身も、一緒に考えてくれる人がいたからこそキャリアが開けました。スクールが終わっても、困った時には「伴走」できる存在でありたいですね。
FLOWらしさであふれたMVづくり
こうして、約1時間に渡って、メンバー、クライアントに対する思いを言語化するワークが終了。最後に、出てきたキーワードを精査し融合させながら、代表がMVを作っていきます。
みずのさん:今日のワークで、MVの原石ができ上がったと思います。全体を振り返って、どのように感じましたか?
多葉田:まだまだ抽象的ですが、皆さんと対話しながら進めたことで、自分の中の思いを形にできました。今この瞬間の感情を、自分の言葉で表現したことに意味があると感じています。
みずのさん:MVを作る過程にもFLOWらしい、ヘルシーな感じが出ていましたね。なりたい姿は言語化できたので、「『何』をもってFLOWとして価値を与え続けるか」を付け加えてさらに磨きをかけると、より具体的なMVができそうです。
一方で、「MVが完成したら終わり」にしないことも大切。第3回はミッションを実現し、浸透させるための行動指針、つまり「バリュー」を作りたいですね。
とうとう次回が最終回となる、みずのさんとのコンサル。
FLOWの行動指針を作るべく、「FLOWがやりそうなこと・やらないこと」を言語化していきます。
note更新も楽しみにお待ちください!
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