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未経験からフリーランス広報になるための道。覚えておきたい4つのタイプ

こんにちは、フリーランス広報ユニット「ふたり広報」代表のあいです。

広報の仕事をしていると、フリーランスの広報になる方法を聞かれることが多いのですが、その前提として「広報になるには、企業での広報経験が必須」と思っている方がたくさんいます。

事実、わたしも新卒から約2年広報をした経験は、今の仕事にとても役立っていますが、未経験であっても「強み」をベースに学びながら、フリーランス広報として働くことは十分可能だと考えています。

実際広報の業務範囲はとても広く、広報の全体像を掴むのに3年、自信を持って全ての業務を担当できるようになるには5〜10年ほどの時間が必要です。

先日オンラインイベントに登壇した際には、広報を5年経験している方から「自分の広報の仕事が合っているか不安」という相談をいただきました。そのくらい広報の仕事は幅広く、正解が見えにくいのです。

だからこそ、すべてをひとりに任せるのではなく、特定の領域で専門性を持ったフリーランス広報の力を借りたいと考えている企業はたくさんあります。

自分の経験や強みを活かしやすい方向性を見極め、フリーランス広報の仕事を獲得していきましょう!

フリーランス広報には、異なるタイプがある!

フリーランス広報として2年ほど活動して、フリーランス広報は大きく4つのタイプに分類できることに気がつきました。

多くの人が広報として聞いてイメージするのは、フリーランスとしての難易度(参入障壁)が高い、「コーポレート広報」や「メディア広報」。そのため、未経験では難しいという結論に至ってしまいます。

けれど、実はそれ以外に、今の仕事からキャリアチェンジやステップアップする形で、フリーランス広報の仕事をゲットしやすいポジションも存在するのです。

今回は、フリーランス広報を目指す際に覚えておきたい4つのタイプをご紹介します。

あなたはどれを目指す?フリーランス広報の4つのタイプ

①経営者の代弁者タイプ

広報と聞いておそらく多くの人がイメージするのは、企業全体の広報を担当する「コーポレート広報」ではないでしょうか。

「経営者の代弁者タイプ」はまさにコーポレート広報の役割。経営者と密にコミュニケーションを取り、会社全体の経営状況を把握し、企業としてのメッセージを経営者の「代弁者」として社内外のステークホルダーに伝えます。

情報収集量も発信量も多く、高いコミットが必要。関係者が多く、企業広報の経験が求められることも多いのため、フリーランスとしての参入障壁は高いタイプです。

▼難易度
★★★★☆
※経営者のメディア取材や自己発信などの部分的なサポートや、社内広報の方と連携して広報の一部をサポートする形であれば、仕事を受けやすいです。

▼求められるスキル
・経営知識
・企業理解
・コミュニケーション力
・ライティング
・危機管理

▼具体的な仕事内容
・広報戦略策定
・メディア対応
・社内広報
・IR広報(株主・投資家向けの情報発信)

▼こんな人におすすめ
・コーポレート広報経験者
・経営企画部経験者(経営/人事/総務等)
・インタビューライター経験者

②メディア人脈タイプ

広報の仕事として次に想起されるのは、メディアへの露出獲得。

実務としては、プレスリリースをイメージされる方も多いですが、配信するだけでは取材の依頼はほぼ来ないと言っても過言ではないため、メディア担当者との直接的な繋がりが鍵となります。

大手の企業でもメディアとの繋がりは持っていない場合が多々あり、メディアとの人脈を持っているフリーランス広報は重宝されます。

特定の業界で長く広報を経験した方や、PR代理店出身の方が、この「メディア人脈タイプ」として独立するケースがほとんどで、フリーランスの未経験者がこのタイプを目指すのは難しいでしょう。

▼難易度
★★★★☆

▼求められるスキル
・メディアリレーション(人脈)
・ライティング
・企画
・分析

▼具体的な仕事内容
・プレスリリース
・メディアキャラバン
・取材対応
・メディアリレーション
・KPI管理(ターゲットメディアの選定や露出効果の計測)

▼こんな人におすすめ
・サービス広報経験者
・PR代理店経験者
・メディア経験者

③採用広報タイプ

4大経営資源として知られるヒト、モノ、カネ、情報の中で「ヒト」の獲得のために必要な「採用活動」。

人事が担当するイメージが強いですが、求人や面接の前段階における自社ブランディングや情報発信などの仕事は、多くの場合「広報」が担当します。

コーポレート広報が担当することも少なくありませんが、「採用広報」として選任の担当者を設けることもあります。

最近ではオウンドメディアのみならず、InstagramやTikTokなどのSNSを活用した採用広報が活発化しており、コンテンツ制作が得意なフリーランス広報の需要も高まっています。

▼難易度
★★★☆☆

▼求められるスキル
・ブランディング
・ライティング
・SNSマーケティング

▼具体的な仕事内容
・オウンドメディア運用
・社員インタビュー
・採用イベント
・SNS運用

▼こんな人におすすめ
・人事経験者
・ライター
・SNS運用経験者

④コンテンツ発信タイプ

従来、企業の発信はメディアを通じて行われてきましたが、今はSNSの普及により全国民が発信者となり、情報収集の手段も多様化しています。

企業の中でもオウンドメディアやSNSの重要性は増していますが、実は広報担当者がSNSを使ったことがない、日常的にSNSを使わないために、企業アカウントを上手に活用できていないことが多々あります。

ある程度企業側で情報をまとめることができれば、アウトソースしやすい領域のため、「コンテンツ発信タイプ」の場合は、広報未経験者であっても、ライターやSNS運用の経験があれば、広報の役割を任せてもらえることが多いおすすめのポジショニングです。

▼難易度
★★☆☆☆

▼求められるスキル
・企画
・ライティング
・編集
・マーケティング
・PM
※デザインや動画制作などのスキルを持っているとベターです!

▼具体的な仕事内容
・オウンドメディア運用
・SNS運用
・制作ディレクション

▼こんな人におすすめ
・ライター
・SNS運用経験者
・インフルエンサー

自分が目指すタイプを決めて、広報へのステップを!

「これなら目指せるかも…!」と思えるタイプはありましたか?

わたしはコーポレート広報の経験がありますが、「②メディア人脈タイプ」ではなく、メディア露出のみがKPIの仕事は全てお断りをしています。自分ができること、できないことを見極めて、正直に伝えることも仕事において大切だと思っています。

「④コンテンツ発信タイプ」は、需要が高い上に、未経験でも挑戦しやすい領域なので、広報の知識をインプットして、ぜひチャレンジしてみてください!

▼未経験から広報になるための詳しいステップは、こちらの記事で紹介しています。

「フリーランス広報」というキャリアの選択肢を伝えたい

自分自身がフリーランス広報として、企業広報時代以上に自由で楽しく働けていることもあり、より多くの人に「フリーランス広報」というキャリアの選択肢を伝えたいという思いがあります。

そこで、新しいキャリアを目指したい方に向けて、「Marble(マーブル)」というスクールを立ち上げました。

Marbleは、「書く」+αのスキルが身に付く、少人数制のコミュニティ型スクールで、インタビューライター、編集者、広報の道へ進む1歩を後押しします。

インタビューや編集は、広報の仕事にも活きるので、まさに採用広報やコンテンツ発信のタイプを目指す方にはぴったりのスクールになっています。

既に広報の経験がある方も、フリーランスとしてのスキルアップに繋がる内容になっていますので、ぜひチェックしてみていただけると嬉しいです。

1月12日(木) 20:00 〜 21:30には、無料のオンラインイベントも開催

Marbleの講師3人が、「書く」から始めるフリーランスのロードマップについてお話します!イベント後には、Marbleの相談会も予定していますので、ぜひご参加ください。

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