理念を指針に未来へ。FLOWのコーポレートサイトができるまで
2023年3月1日に設立した株式会社FLOWは、今年2期目を迎えました。
長期的な未来を見据えたチームづくりをしていくため「 #FLOWの理念づくり」プロジェクトを始動。goodbuff inc.代表のみずのけいすけさん(@mikkemac)に3回にわたるブランディングコンサルをお願いし、プロジェクトメンバーとともにMVVをつくってきました。
その集大成として、FLOWのコーポレートサイトをリリースしました。FLOWの「未来の地図」とも呼べる仕上がりとなったサイトを制作したのは、FLOWが運営する広報支援サービス『ふたり広報』デザイナーの水谷です。
コーポレートサイトを通して「新しい景色を見るために挑戦し続ける、FLOWの未来への期待感を表現した」と語る水谷。細部までこだわったデザインの工夫を伺いました。
会社の理念と代表の“らしさ”から着想を得た、デザインコンセプト
── FLOWのコーポレートサイトのデザインコンセプトについて教えてください。
水谷:まず、大きなキーワードとして「余白感」を大切にしています。軽やかに波に乗り、まだ見ぬ景色を見に行くために前進する様子を表現したいと考えたからです。
また、FLOWはさまざまなメンバーやパートナーと協業し、シナジーを生むことを大切にしています。グラデーションのカラーを採用することで、コミュニケーションの柔軟さや親しみやすさを感じてもらえるように意識しました。
── どのようにデザインのイメージを膨らませていったのでしょうか?
水谷:一番参考にしたのは、代表であるあいさんの人柄や仕事のスタンスです。あいさんとは出会ってもう3年以上になるので、私自身が常日頃から感じていることをベースに、あらためて個人noteやXを読み返して思考をインストールしました。
そこで強く実感したのが、あいさんの「受け入れ力」です。目先の自分の利益ではなく、中長期的な視点でクライアントやメンバーの利益を考えていて、「良い循環」を生むことを第一に考えています。
また、FLOWに込められた意味やロゴデザインのコンセプトも大切にしています。社名の由来である"Go with the FLOW."をロゴデザイナーは、「流れを読みとる、それをしっかりつかんで乗っかる」と解釈し、風車をモチーフにデザインしました。
ロゴは一枚羽ですが、サイトでは4枚重ねたデザインも取り入れ、その推進力を表現しています。
こうしたリサーチのなかで気づいたことや汲み取った想いをノートに書き出しながら、コンセプトイメージを膨らませていきました。
── FLOWのコーポレートサイト制作は「#FLOWの理念づくり」プロジェクトからスタートしました。プロジェクトのなかでメンバーから寄せられた「FLOWの理念」に対する意見やキーワードは、デザインにどのように反映されているでしょうか?
水谷:プロジェクトのなかで出てきた「船」というキーワードは、デザインコンセプトをつくるうえでもカギになりました。新しい世界を見るために、メンバーやパートナーが船に乗ってともに進む。ただ、ライフステージに合わせて途中で自由に下船・乗船しても良い。
メンバー全員がこのスタンスに納得して、共通したイメージとして抱いているのが珍しいと感じました。このフラットで自由な姿勢はぜひアピールしたいと思い、デザインにも反映させています。
また、ワークのなかでプロジェクトメンバーで考えた「こんなFLOWはイヤだ」も、かなり参考にしました。
「このイメージは絶対に抱かせないようにしよう」と、デザインコンセプトを収束させていく段階で、大きな助けになりましたね。
大胆な余白で、まっすぐに想いを表現したファーストビュー
── 完成したサイトの世界観について教えてください。
水谷:大胆な余白を使って、シンプルかつまっすぐに"Go with the FLOW."に込められた想いを表現しました。
ファーストビューには、『ふたり広報』メンバーの相沢 亮さんの写真をメインに置きました。スクロールすると、グラデーションのカラーが変化する仕様で、いろいろな景色を一緒に見に行こう、という想いを込めています。また、MVVでも使われている「伴走者」「共創」「なめらかな波を起こす」などのイメージ訴求にもつながっています。
シンプルな中に「柔らかさ」や「優しさ」を感じる写真をメインに置くことで、FLOWの「柔軟に受け入れる姿勢」や「あたたかい世界」を表現しました。
また、代表写真や集合写真は『ふたり広報』メンバーの三浦えりさん撮影の写真を使っています。コンセプト策定から実装まで多くの人がかかわってつくる、このプロセス自体も、あいさんの生き方や働き方を表現できていると思います。
── とくにお気に入りのポイントはありますか?
水谷:やはり、ファーストビューに描いた"Go with the FLOW."の文字ですね。
実は当初、あいさんは違う文言にしようか悩んでいて。本当に伝えたいことと、直訳の意味でギャップが生まれるかもしれない、と。でも、私はこの言葉が指針になると思ったので、補足説明だけ加え、メッセージ自体は変えない方向性で提案しました。
最終的には「力強さ」や「芯の強さ」を表現するフォントやサイズを選び、ファーストビューで大胆にアピールすることにしました。
「Go with the」の部分は流れる様子を表現し、少し斜めに。「FLOW」は社名ということもあり、強い意志がある姿勢を認知してもらいたいと思い、まっすぐ太めにデザインしています。
さらに、「FLOW」の部分には写真の切り替えを取り入れています。「ただ流れに身を任せるのではなく、チャンスが来たときにしっかりつかみ、ともに流れに乗っていく」、あいさんが意図する"Go with the FLOW."を正確に伝えたかったんです。
新しい景色を見るために挑戦し続ける、FLOWの未来への期待感を表現しました。
相手を知り尽くしたクリエーションとは
── 自身が所属するチームのコーポレートサイト制作を担当してみていかがでしたか。
水谷:こんなにも深くかかわってきた方のサイト制作を担当するのは初めての経験でした。相手を知り尽くしたクリエーションとはこういうことか、と新たな気づきをたくさん得られました。
サービス内容や企業の方針などヒアリングで得られた情報だけでなく、あいさんの人格や好きなものなど多角度からデザイン提案ができて。スポット的なサイト制作ではなく、一からFLOWをブランディングするくらい深い部分に携われたのは良い経験でしたね。
── あらためて、多葉田に抱いている印象について教えてください。
水谷:人とのかかわりを本当に大切にされていて、とにかくフラットに「良いものをつくりましょう」と言える方です。
とくに「#FLOWの理念づくり」プロジェクトを通してあらためて尊敬の念を抱いたのが、集団ではなく「個」と向き合うスタンスです。チームの規模がますます大きくなるなかで、メンバー一人ひとりとコミュニケーションを取るのは難しいと思うんです。でも、あいさんはそれを決しておろそかにせず、真摯に「個」と向き合っています。
チームメンバーがそれぞれ心地良く仕事できているのは、やはりあいさんの人徳だと思います。
ふたり広報だからできる、ブランディングにつながるデザイン制作にチャレンジしたい
── 今後のデザイナーとしての目標や取り組んでみたいことを教えてください。
水谷:今回のようにクライアントのことを深く知っていればいるほど、提案の幅も広がるはず。デザインから一歩踏み込んだ、ブランディング力を磨いていきたいですね。
ふたり広報のライターによる「インタビュー」や「編集」、フォトグラファーによる「写真撮影」など、メンバーのスキルを掛け合わせることでも、表現の幅が広がりそうです。
『ふたり広報』としてWeb制作プラットフォーム「STUDIO」のエキスパートにも認定されたので、チームでのサイト制作を強化できたらうれしいです。
サイト制作のご相談はこちらまで🌱
コーポレートサイトはこちら⛵️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?