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会社員をしながら、フリーランスとして働くメリットとは。複業を1年間継続してみた結果

こんにちは、あいです。会社員として働きながら、フリーランス広報ユニット「ふたり広報」の代表として個人の活動をしています。

フリーランスは4年目ですが、複業を本格化させたのは、ちょうど1年前の昨年2021年の5月頃。

理由はふたつあり、ひとつは転職したTABIPPOで働き始めてから1年以上が過ぎ、セールスという新しい仕事にも慣れてきたから。

ふたつめは、同棲を解消して、自分の時間が増えたからです(笑)。


これまで①会社員、②フリーランス、③会社員×フリーランスの3つの働き方を経験しましたが、「③会社員×フリーランス」という働き方がとても心地良く、自分に合っていると感じています。

▼今に至るまでの流れ
2016年(22歳):新卒でUDSに入社。広報を担当。
2017年(23歳):UDSにて広報と旅行事業の立ち上げを兼任。
2018年(24歳):旅行事業をメインに担当。夏に退職し、フリーランスとして独立。
2019年(25歳):オーストラリアで、ワーキングホリデー×フリーランス。
2020年(26歳):TABIPPO(現職)へセールスとして入社。
2021年(27歳):5月より会社員×複業を本格化。
2022年(28歳):1月に「ふたり広報」を立ち上げ。

「フリーランス」という働き方はこの数年で身近になったものの、複業・パラレルキャリアに関するリアルな発信は、依然少ないのが現状です。

「会社にバレないように複業している」
「複業に対する会社からのイメージが悪い」
など、さまざまな理由があると感じています。

ただわたし自身は、この1年間、複業にコミットしたことで得られたポジティブな変化がたくさんあり、もっと選択肢として広がっていけばいいなと思っています。

▼複業を1年間続けておきた変化
・個人でも好きな仕事ができるようになった
・営業の必要が(ほぼ)無くなり、中長期的なクライアントさんが常に4〜5社いる状態になった
・フリーランス仲間が増えた
・チームができ、アウトプットの幅が広がった
・旅と仕事を両立することができるようになった
・会社員専業/フリーランス専業の時よりも収入がアップした
・働き方や生き方の選択肢が増えた

今回のnoteでは、複業に興味のある方から、その働き方やパフォーマンスに懐疑的な方まで(笑)、パラレルワーカーのリアルをお伝えできればと思い、書くことにしました。

複業にコミットした1年間の振り返り

どんなお仕事をしていたのかも、ざっくり振り返ってみようと思います。

2021年
5月:島の広告代理店の広報開始(〜12月)、企画書制作
6月:マッチングアプリの広報開始(〜現在)、企画書制作、イベント運営
7月:まちなか芸術祭広報開始(〜11月)、企画書制作、プレスリリース
8月:サイトデザイン、イベント登壇
9月:コワーキング開業広報、イベント登壇、プレスリリース
10月:シーシャラウンジのメディア運営開始(〜現在)、地方創生×起業スクールSNS運営(〜12月)、プレスリリース
11月:イベント運営、企画書制作
12月:イベント運営

2022年
1月:oVice採用広報開始(〜現在)、記事広告
2月:スクール型オンラインサロンサイト制作
3月:旅サービス広報開始(〜現在)、美容系サイト制作、プレスリリース
4月:観光プロジェクト広報(〜現在)

単発でのお仕事も随時引き受けていますが、基本的には半年以上の伴走型の広報業務が多く、2022年4月現在で5社のクライアントさんと契約させていただいています。

どう考えても忙しいだろ!と思うかもしれないのですが、自分で管理できている範囲なので忙しすぎず、プライベートな時間も楽しみながら良いバランスで仕事ができていると感じています。

▼ちなみに会社の仕事の振り返りはこんな感じです!


複業をするメリット

①新しい知識やスキルが身に付く
本業では旅行業界のお仕事をしていますが、複業ではテック・ものづくり・店舗など、さまざまな業種業界に関わらせていただいています。

また会社ではセールス・マーケティングを担当していますが、個人では広報・ブランディングのお仕事が中心です。社外でも興味のあることにチャレンジできるのは複業ならでは!

②経済的にも、精神的にも豊かになる
複業をすることで、収入源が増えるので、シンプルに収入がアップします。会社だと何十年とかかるような昇給が、個人だと数ヶ月〜数年で達成できてしまう点は、やはり副業のメリットと言わざるを得ません。

またそれだけでなく、精神的な豊かさも持たらされると感じています。

複業を通じて、自身の成長やスキルアップのための「経験報酬」、お世話になった方への恩返しや第二の居場所の創出などの「感情報酬」のふたつを得られるという記事を読んだのですが、まさにその通り。経験や感情面でも自分が豊かになると感じます。

③働き方や生き方の選択肢が増える
わたしが複業する1番の理由はこれかもしれません...。

コロナ禍で大きくダメージがあった業界があったように、世の中の動きは読めません。そんな中、「キャリアの分散投資」をしている感覚なので、ひとつの業界や会社、職業にダメージがあっても、慌てることなくピポッドすることができます。

また選択肢が常に複数あるので、場所や時間、苦手なことの制限を極力少なくして、自分の得意なこと、好きなことを選ぶことができます。

本業に対しても「今の会社にいなければいけない」という感覚ではなく、「好きだからいる」という健全な気持ちで働くことができています。

「飽きっぽすぎて仕事が長続きしないモヤモヤが解消される『マルチポテンシャライト』の概念」という記事に共感したのですが、複業は「マルチポテンシャルライト」(様々なことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人やその人の働き方)の気質を持つ人が心地よく働くためのひとつの選択肢になり得ると感じます。

わたしは新卒から役割を兼任、以降スラッシュワーカー的に働いているので、まさにマルチポテンシャルライトだと思います。


複業をするデメリット

①業務量をコントロールしないと、セルフブラックに
わたしの場合、本業も複業でもクライアント窓口を担当しているので、社数・案件数がすごい数になりがちです。

年末年始、年度末年度始めはパニックになっていました(笑)

②丸一日休むことが少なくなる
基本的に個人の仕事は、平日の朝・夜か、週末に行うので、丸一日休むということが少なくなります。

どこかに出かけても、旅先で仕事をするので、旅行ではなくワーケーションになりがち。一緒に過ごす友人やパートナーの理解なくしては成り立ちません...。

③仕事とプライベートの境目があいまいになる
好きなことを仕事にしてきたタイプなので、趣味として文章を書いたり、観光について調べたり、仕事とプライベートの境目はあいまいな方なのですが、複業を始めてからもはや境目は無くなりました(笑)。

いろいろな業界で仕事しているので、目に触れる情報がどれかのサービスには繋がっているんです。ネットサーフィンをしていても、気が付くとslackに参考記事としてURLを送っていたりします...。


会社の仕事とフリーの仕事を両立させるコツ

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①時間拘束の仕事は引き受けない
かなりフレキシブルな方ではありますが、会社のコアタイムが10:00-19:00かつクライアント窓口を担当しているので、平日の日中に複業の時間を作ることは難しいです。

また週末に出張が入ることも多いので、1日○時間、週○時間という契約体系での仕事は基本的に引き受けることができません。

アウトプットのイメージをすり合わせることで、時間契約ではなく納品ベースでの契約を結ぶことができることも多いので、正社員をしながら複業をする場合は、最初のタイミングでしっかりと交渉することが大事です。

②中長期的な契約を結ぶ
資料のインプットやツールの導入、関係構築など、オンボーディングには時間を要するもの。さらに複業で関わる場合は成果ベースなので、会社員と違って、その時間に報酬が発生しないこともしばしばあります。

中長期的な契約を結ぶことで、オンボーディングにかかる時間が節約でき、より深い提案もすることができるようになります。

最初の契約のタイミングで、中長期的なプランを描き、提案するようにしています。

③チームを組む
稼働時間が限られている会社員が複業を全部自分でやるのは正直しんどい!笑

自分でアウトプットをカバーできる最初のうちは、ひとりで納品まで対応できると思いますが、案件数を増やすタイミングではしっかりチーム体制も整えましょう。

チームを作ることでアウトプットの質も幅も広がり、より色々なプロジェクトに関わることができるようになりました。


自分の仕事を増やすためにやったこと

✍️宣言する、発信する
基本的なことですが、やりたいこと・できることを発信することは本当に大事。

直接伝えることはもちろん、ネット上に情報を置いておくことをおすすめします。仕事の経歴や実績、プランをまとめ、問い合わせの導線を用意することがスタートライン。

✍️ポジションを作る
「○○といえば」という第一想起に自分の名前が挙がるようになったら、確実に仕事の依頼が届きます。

フリーランス初期は、PRやマーケター、留学プランナーなど、複数の肩書きを名乗っていたため、印象があいまいになってしまいました。

「フリーランス広報」という肩書きに絞ったことで、イメージが定着。実際はマーケティング寄りのお仕事などもあったりするのですが、まずは相談してもらうことが肝なので、「○○といえば自分」というポジションを確立させることが大切だと学びました。

最初から大きなフィールドを狙うのではなく、身近なコミュニティの中で肩書きのイメージを定着させることから目指していきましょう!

✍️コミュニティに入る
情報収集やネットワークが大事な個人の仕事において、コミュニティはとっても重要。

わたしはこの1年間で、デザインスクールや、フリーランスコミュニティなどに入り、たくさんのつながりができました。

コミュニティ内で仕事が生まれることもあれば、コミュニティのメンバーと一緒に仕事をすることもあります。身につけたいスキルが学べたり、フリーランスの多いコミュニティがおすすめです。

✍️プラスαのアウトプットをする
ありがたいことに半年以上の中長期的なクライアントさんがほとんどです。複業でありながらチームの一員のように関われることはやりがいも大きく、「感情報酬」に繋がっています。

生活費は本業でまかなえるため、複業の収入はプラスα。だからこそ「報酬に見合った仕事をする」という考えではなく、「報酬以上の価値を還元できないか」という視点を持つようにしています。


1年間複業にコミットしてみて、ひとつの指標では測れない、メリットを感じました。

会社員をしながら新しく複業を始める場合、基本的にはキャリアや収入の足し算や掛け算になるはずで、マイナスになるケースはほぼないはずです。

なにかひとつでも得られることを感じたら、始めてみてはいかがでしょうか?


▼フリーランス広報に興味のある方はこちらの記事を読んでみてくださいね!

🤝 ふたり広報
企画やデザイン、ライティングなど、様々なスキルを持つフリーランスがチームを組み、広報活動を支援。既存の広報の枠組みにとらわれない“新しい広報のカタチ”をご提案します。
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