見出し画像

下澤悠太選手(J3宮崎)がアスリートの生き方を変えそうな件

「デュアルキャリア」
近年バズワード的に取り上げられるようになった言葉です。

デュアルキャリアとは、アスリートとして第一線で競技を続けながら企業で働いたり、自分で会社を興したり、資格を取得する。あるいはビジネスに直結せずともNPO法人などの組織を立ち上げて社会的な活動に取り組むなど、2つのキャリアを並行して活動することを意味する。

引用:日経クロステック
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00725/00037/

この言葉をフックに資格取得やインターンを促すような宣伝文句が溢れるようになりましたが、個人的にしっくりこない感覚をずっと抱いていました。

一方、Youtubeやビジネスを始める選手に「プロなら競技に集中しろ」と批判が集まることについては、「競技外活動はむしろどんどんやるべき」だと感じていて(ファンの気持ちもわからなくはないです)、昨今のスポーツキャリアに関する潮流に何とも煮え切らない感覚を持ち続けていました。

本日は、私がずっと抱えていたこの問題に明確な“解”を示し、理想的なアスリート像を体現しようとしている下澤悠太選手をご紹介させていただきたいと思います。


全ての時間をトッププレイヤーになるために使いたい

下澤選手は、柏U18→法政大学→ブラウブリッツ秋田を経て、今シーズンからJ3のテゲバジャーロ宮崎に加入し、開幕後2試合連続ゴールを記録しています。

また、彼は大学生の頃から精力的に発信活動を続けており、現在もnote・Voicy・公式LINEなどで毎日投稿を続けているので、サッカーファンなら知る人ぞ知る選手です。

誰もが努力しているプロの世界で、特別な才能を持たない僕が抜きん出るためには、ただひたむきに努力するだけでは足りないことを痛感しています。だからこそ本気で上を目指すために、まずは専属の分析官や栄養士、トレーナーなどをつけて、チームのトレーニング以外の場でも質の高い努力ができる環境を構築しておくことが大切だと考えています。

ただ、現状は経済的に余裕がある選手ほど、そうした見えない所での自己投資を積極的に行っている印象です。正直、経済的に余裕のない選手には難しく、中にはアルバイトをしながら生計を立てている選手もいるほどです。僕自身も生活レベルを下げ、限られた予算の中でやりくりしていますが、ハッキリ言って満足のいく自己投資はできていません。

そのため、僕はこの“予算”の壁を乗り越えていくことに着手しています。ただし、“予算”を確保するために競技力向上とは無縁の活動に時間を使うのも本末転倒だなと。

全ての時間をトッププレイヤーになるために使いたいからこそ、挑戦をしながら予算を生み出せる方法がないかを試行錯誤しているんです。

下澤選手からこの話を聞いた時、今までのしっくりこない感覚が晴れたのと同時に、是非とも応援させてほしいとお願いしていました。


“普通”だからこそ挑戦に価値がある

自分のように、プロ2年目で契約満了を言い渡されてしまうような凡人だからこそ、トップに上り詰められた時に「下澤ができたのなら自分にもできるかもしれない!」と勇気を与えられるんだと思う。

下澤選手が実現しようとしているのは、プロセスエコノミーによる予算改革と、分業による成果の最大化だと私は考えています。

参考:プロセスエコノミー
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO73897780V10C21A7H21A00/

ほんの1、2年前まで、プロスポーツは“完成された世界”で、プロセスエコノミーとは全くの無縁でしたが、SNSやメディアを通じて少しずつ裏側が見えるようになりました。

確かに『ロッカールームやホテルでの選手の様子』や『アスリートの休日の過ごし方』なんかは視聴者としてめちゃくちゃ面白いと思います。

しかしながら、アスリートの本当の価値は“ただならぬ努力”にあるとも思うわけで、この“努力の過程”にサポーターが関われる仕組みはまだ生まれていません。

下澤選手は、この“努力の過程”をサポーターと共に歩むことに挑戦しています。

それも“投げ銭”のようなファン形式ではなく、
・何にどれだけ予算を使ったか
・日々どのような試行錯誤をしているか
・何のためにどんな活動を行うのか
など全て共有するパートナーとして、です。

....(略)
例えるならば、映画を分業制で作るように、各分野のプロに手を借りて、下澤悠太という選手のクオリティを向上させていきたいということです。

ひたむきに努力することは難しくありません(むしろ得意!笑)。ただ、”質の高い努力”をするための知識が不足しています。正しい知識を取捨選択する力も足りません。だからこそ、各分野のプロに力を借りて成長スピードをより高めていきたいと考えています。

引用:https://yutashimozawa.com/

“凡人”だという下澤選手が(当然プロにすらなれなかった私から見れば凄まじい能力者ですが)、思考力を武器にどうトッププレイヤーへの階段を登っていくのか、考えただけでワクワクしませんか!?


“折り合いをつけずに”現役キャリアを走り切れるか

限りなく100%に近い数の人が、当初の目標を叶えられずに現役生活を終える、というのがスポーツの世界です。

非情にも感じるそんな世界だからこそ、「やれる努力を全てやれたか」が次のキャリアに進む上で最も重要な指標であり、“職業体験”や“資格取得”は正直二の次だろうと思うんです。

海老原嗣生さんの言う『夢の代謝』をアスリートに適用すると、まさにこの指標が重要です。夢の代謝ができないと、現役生活を終えた後「次やりたいことが見つからない」という状態に陥ってしまいます。(参考文献:https://www.amazon.co.jp/dp/406138614X?tag=note0e2a-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1

しかしながら、「やれる努力を全てやれる状態」をつくることこそ、アスリートにとって最も難しい挑戦だというのも事実。

そしてその最たる原因が、上述した“予算”の問題であり、下澤選手はその問題を乗り越えるための試行錯誤を繰り返しているわけです。


「“折り合いをつけずに”現役キャリアを走り切れる仕組みをつくる」

このアスリートキャリア問題における最重要課題に対して、下澤選手の活動は非常に大きな打ち手になり得るはずです。

だからこそ、本日の話に少しでも共感してくださった方は、どうか下澤選手の活動を応援していただきたいと思っています。

是非ともよろしくお願いいたします!


▼下澤悠太選手への支援はこちらから


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?