016話:靴木型を人に提供し始めたときの反応

ボロクソ叩かれます。以下画像は、とあるサイトの靴に詳しい方のコメント。この時は靴を買うのが好きでコミュニケーションをとっていて、作り手側に転向したときに、それまでのフレンドリーな対応から180度転換されたときのこと。

かなり昔のことで、今となって反論するつもりもありませんが、その時にどのように対応するかが、作り手の未来を分けますので、一つ自分自身の経験として残しておきます。


叩かれた際の対応

モノを制作するに限らず、なにかしら行動を起こしてWEBで発信すると、叩かれるのは避けて通れない。

その時、私なら以下2点でまず仕分けします。
・言っている人間は第三者か?
・当事者か?

第三者であれば、事実に基づかない「憶測」で言っている事がほとんど。真面目に取り合うだけ精神的に磨耗するので、サクッと頭の中でブロックするのがいい。

「憶測」で叩いてくる方は、どこにでもいる普通の人だと思います。普通の人は多くの場合、自身の経験で想像できないこと、経験していないことについて、ネガティブな反応をするものです。

一方で当事者の場合は、発言内容を真面目に吟味します。もし私の靴を履いた上での発言なら真摯に反省することが大切ですね。

ただ、反省の意味を取り違えないこと。「自分が悪い」とただ、精神的に落ち込むのは無駄どころか、他に靴を履いて頂いている方に対しての責任放棄ではないでしょうか。

その時の失敗は失敗として、どこに問題があったか、紐解いたらどこでしくじったのか。それを解決するためには、どの課題を解決する必要があるかを明らかにすることです。

ラストメイキングの良いところ

削りすぎたら、パテや革で盛ればいい。ゆるすぎたら削ってみればいい。仮縫い段階で何度もやり直すことができます。それでも、どうしてもうまくいかないばあいは、基本設計からやり直せばいい。

続けさえすれば、上達し、新しい世界が見えること以外は起こりえないわけですから。

忘れないでほしいこと

ひとりのアンチがいたら、必ずひとり以上のファンがいると思ってください。さらには、真摯に制作に向き合えば未来には10人、100人以上の方が活動に理解を示してくれると、今になって実感しています。

直で関わった方ならともかく、関係のない雑音に心悩ませる暇はありません。決して、そんな虚構に呑み込まれないでください。どんなに煽られても無視一択。

大切なのは、貴方の活動によって、直接関わる方を幸せにしていくことなのですから。

余談:当時から、ここ一番の靴の仕上げをお願いしていた、長谷川さんに取り上げて頂いて嬉しかったです。

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