『旧市町村日誌』37 なりたい大人、ありたい自分 文・写真 仁科勝介(かつお)
3月22日に東京で開かれた「18歳の成人式」のあと、すぐに鹿児島へ戻って旅を再開する予定だったけれど、東京で必須の予定が一週間後にできて、あと一週間をどうやって過ごすか、考えることになった。
そして、東京ではなくて、辞めてから4年間一度も挨拶に行けていなかった、地元の写真館を訪れた。地元に帰った理由もそれぐらいしかなかった。4年間、一度も挨拶に行けなかったのはかくかくしかじかだが、要するに、後味の悪い辞め方だった。これまで地元に帰ったときも、写真館の近くには足が進まなかっ