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千変万化-物語を進める-

人は変わっていくもの・時間も流れていくもの

『時節に合わせて周りを彩り、心を感じること』

良くなることが良いのでもなく、悪くなることが悪いのでもなく、今はそういう時なのだなと、その時々の心を感じる。

そのなかで、美しいものがそばにあると、救われたり感じ方が変わったりすることがあるのではと思っています。

その時・その場所・そこにいる人(自分の心)を、大切に彩るものとして作品をお迎えいただけたら嬉しい。

自分の変化を通して、そう思うようになりました。

あんたは、字が汚いなぁ。

昔、言われていたこと。

私が育った家は皆それぞれに、料理音楽裁縫から植物を育てることまで、できて当たり前でした。

そのなかで、何をやらせても一番下手で技量が良くないのが私。年も一番、下だったしね。

小さいんだから、当たり前!と大人になって思えたんだけど(笑)知らないことも出来ないことも、当時は罪のように感じていたんです。

だからずっと、女性としてやるべきことができないのが恥ずかしかったし、苦しかった。

だけど、今だから分かるのは

だからこそ、伝えるということに悩み、もがき苦しんで、家族の中で言葉を一番愛しているのは私よ!ということ。

それをずっと、言いたかったんだなーということがわかった瞬間、ボロボロと涙が溢れました。

傷ついてきて良かったし、伝えようとしてきて良かったし、また字を書こうと思えてよかった。

そんな皐月の一日。

それ以来、かな書道を書き、和歌のことを調べ始めました。

書に憧れてきましたが、遠いものだった。無理だと思っていたものだった。

それが、始めてからずっと書いてる。こんなにも古い文字と言葉があることを幸せに感じる人間だったんだと驚いています。自分でやりたかったんだね。

昔こうだったとか、こう言われてきたということは横において、物語を次の章に進めるように、やってみたかったことをやってみる。

それが、まず大切なのだと思います。

じゃなきゃ、本当は何で満たされたがっているのかなんて分からないもの。

本当に合わないかもしれないし、本当はもっと上手になれるものかもしれない。それは、物語を更新し続けて、はじめて分かっていくものなのではないでしょうか。

分かってしまえばこっちのものです。だって、子供の時より、今の方がずっと自由で、選択出来ることが多いんだもの。

ずっと同じ土台で遊ぶのをやめて、勇気を出して一歩前へ。

すると、色んなことが紐解けていくこともある。

千変万化。同じものはなく、物事はくるくると変わっていくからこそ、新しい景色と出会っていきたいものですね。

どうか、皆さんの春が幸せなものでありますように。本当にやりたいことをやれる時間が、いつか訪れますように。





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