はじまりとこれから

フタリノのはじまりとこれから

こんにちは!
フタリノというインスタアカウントを運営しているしみいです。

手探りではじめたアカウントが約9ヶ月で5.5万人を超える方々にフォローしていただけるようになり、ありがたい反面とても驚いています。

このnoteは、私がフタリノを始めようと思った経緯や、これから実現したいことを綴りました。

フタリノの始まりを話すには私自身の過去に触れざるを得ず、個人的な話も多くなっています…!

正直自分のことをここまでさらけ出したのは初めてで、公開するのにはかなりの勇気がいったけど、過去の失敗や自身の弱さもさらけださないとこの先へは進めないと思い、覚悟の上で書きました。

始めた当初はこんなに沢山の方に集まって頂けるとは想像もしていなかったのですが、今の私にとってフタリノはとてもとても大切な場所です。

そしてこれからはみんなにも「フタリノがあってよかった」と思ってもらえるように、もっと価値のある場所にしていきたいと思っています。

そのためにも、フタリノにこめる想いやこれから目指すことをきちんとお伝えさせてください。




フタリノってなに?

インスタグラム

このnoteで初めてフタリノのことを知ったという方もいらっしゃると思うので、まずは簡単にそのご紹介をさせて頂きます。

フタリノは、カップルや夫婦が自力に偏らず、みんなで支え合って関係をアップデートしていける場所にしたいという思いで運営しています。

・一般論じゃなくみんなのリアルな考え方を知れる
・少し先を行く先輩のアドバイスを参考にできる
・自分の経験をシェアすることが、他の誰かの役にたつ

誰に相談すればいいかわからないことや身近な人には言いにくい悩みも、ここならわかってくれる人がきっと見つかるし、遠慮なくアドバイスがしあえる。
そんなコミュニティを本気で目指しています。

パートナーと向き合うことから逃げないこと。
違いを受け入れて、世の中的な正解じゃなく二人の答えを見つけること。

実はこれ、私自身の課題そのものなのです。


フタリノを始める少し前まで、私は自分自身や夫と向き合うことから逃げていました。

家族や身近な友達にも本音は漏らさず、ただただ闇落ちしていた時期があります。

そんな中、やっと見つけた私にもできそうなこと、それが「新婚当初の苦労」や「もっと早く知りたかったこと」をまとめてシェアすることでした。

自分がどうありたいのかの答えが全く見出せなかったとき、とにかくそこから抜け出したくて手探りで始めたのがこのインスタグラムだったのです。


ずっと隠してきた心の闇

画像2

私は数年間、不妊治療に全てを捧げる生活を送っていました。
結果的には顕微受精でも授かることができず、原因不明の不妊症と診断されています。

当時は金銭感覚がマヒしていて、少しでも確率が上がると聞くと片っ端から課金。
薬や漢方、注射、鍼治療、ありとあらゆるものに万全を期した状態で挑んでいたので、それでも願いが叶わないことに唖然としました。

今まで圧倒的な努力は必ず報われると信じて疑わなかったけど、不妊治療には努力だけではどうにもならない難しさがありました。

中には10年以上治療を続けておられる方々もたくさんいらっしゃるので、3年程度で根を上げてしまう自分はどうなんだ?!とも思いましたが、心身ともにそれが私の限界でした。
何度もチャレンジした結果、出口の見えない暗いトンネルを歩き続けることに力尽きてしまったのです。

もう治療は辞める。そう決めた瞬間に張り詰めた糸がぷつりと切れて、完全に自分を見失いました。


もちろん子供がいるから幸せとか、いないから不幸なんてことはありません。最初から子供を望まない夫婦だっているし、考え方は人それぞれで、そこに良いも悪いもないんです。

頭では十分理解しています。

ただ私の場合、結婚する前から当たり前に子供がいる生活を想像していたので、母親になれない自分に心底絶望しました。
そしてそれを諦めた時、この先何を目的に生きていけばいいのかわからなくなってしまったんですよね。

・周りの友達の妊娠報告を素直に喜べない
・外で子連れの家族を見ると言葉が詰まる
・甥や姪と楽しそうに遊ぶ夫を見るのが辛くて帰省が嫌

などなど、当時は本当に心が荒んでいて、思い返しても吐き気がするくらい自分のことが大嫌いでした。

夫を父親にしてあげられないこと、両親や祖母に孫・曽孫を見せてあげられないことに対する罪悪感のようなものは、正直今もゼロではありません。


前を向くきっかけ

前を向くきっかけ

そんな私を救ってくれたのは、「子供がいなくても、ふたりの人生を絶対に面白くする自信がある」という夫の言葉でした。

当時の私は子供に対する執着が強かったので、そう言われてもすぐには吹っ切れなかったけど、私が抱える罪悪感・無力感・無価値観、それら全てを受け入れてくれた夫には本当に感謝しています。

そして、その時はじめて気がつきました。

結婚してからずーっと母親になりたい一心で、「夫婦としてどう生きていきたいのか」ってことを一度も考えたことがなかったな、と。

夫婦は家族の最小単位。子供がいるいないに関わらず、ふたりの関係が家族の基盤になることに変わりはありません。

それに向き合わずして家族の未来はないし、そこから逃げてはいけないと思いました。


迷走

理想探し

そこで私がはじめたのがモデルケース探しです。

「子供がいなくても仲がいい夫婦って、どんな生活してるんだろ?」

「芸能人でいうと、誰だっけ?」

と、理想探しの旅に出てしまいました。自分探しならぬ、夫婦探しw

ですが、あれもこれも何かが違って、都合のいいモデルケースはなかなか見つかりません。


しばらく迷走してわかったことはただ一つ。
「答えは外には落ちてない」ということでした。

自分の内面と向き合うことをせず、楽して答えを手に入れようとしていた自分に気がついたんです。

自分を知って、相手を知って、歩み寄る努力をしないと本当の答えなんて見つかるはずがないですよね。


そしてもう1つの間違いは、「子供がいないからこそできること」を探そうとしたこと。「子供がいたらできなかったこと」で人生を満たしていかないと、母親になれない自分を一生許せないんじゃないかと思ってしまったんです。

でもそれは本当に二人がやりたいことではありませんでした。
早く自分たちのことを肯定したくて、逆の方向に逃げていただけ。


フタリノが「二人の答えをちゃんと出す」を全力で応援するのには、そんな背景があります。

もちろん、私たち夫婦もまだまだ道半ばの状態です。これだ!って答えが見つかったわけではありません。

冒頭で、フタリノが私にとって欠かせない場所になっているとお伝えしたのは、フタリノがあることで自分自身の問題からも目を逸らさずにいられるから。

実は私が一番、フタリノに助けられているんです。


誰かの正解を真似するんじゃなく、二人の正解を作っていきたい

方向

ググればどんな情報もすぐに手に入れられるこの時代に、「正解っぽいこと」を見つけるのはそんなに難しいことではありません。

でも、パートナーとの関係に「これが正しい」なんてものはなく、極論みんながNOと言っても二人がよければそれでよし。

どんな問題も二人で答えを出して、最終的には自分たちが選んだ道を正解にしていくしかないのです。

それは口で言うほど簡単じゃない。
二人にしかわからない苦労も絶対にある。

それでも、結婚しなくても幸せになれるこの時代に彼と結婚する道を選んだのだから、逃げずに向き合いつづけていきたいと私は思うのです。


フタリノが目指すこと

これから

私は、生涯を共にするふたりが自力に偏ることなく、みんなで支えあいながら関係をアップデートしていける場所づくりを目指しています。

全く違う道を歩んできた二人がぶつかるのは当然だし、負の感情に支配されて泥仕合になることだってあるかもしれません。

イライラするし、傷つきもするし、曲げられないことだってある。

時には家族や身近な友達には相談しづらいことも出てくるでしょう。

そんな時に、一人で抱え込まずに頼れる場所が必要だし、フタリノはそういう場所でありたいと願っています。


世界は捉え方一つでガラリと変わります。

知らない誰かの一言に救われることが、きっとある。

最終的に二人の問題は二人にしか解決できないけれど、フタリノはそのヒントがたくさん落ちてる場所にしていきたいです。


幸いここにはすでに5万人を超える人たちが集まってくださっています。(※2020年1月現在)

あなたと似たような経験や悩みを持つ人もきっといるはず。少し先を行く先輩に出会えるかもしれないし、過去のあなたと同じことに悩んでいる後輩がいるかもしれません。

私一人ではわからないことも沢山あるけど、きっとここにいる誰かが助けてくれるので、困ったことがあったら抱え込まずにぜひこの場を活用してください。


最後に、フォロワーの皆様へ

いつも沢山のいいねやコメント、そしてアンケートへのご協力をいただき本当にありがとうございます!

フタリノが成り立っているのは、誰かのために自分の経験をシェアしてくれたり、親身になってアドバイスをしてくださる皆さんのおかげです。

顔が見えないSNS社会では叩かれたり炎上したりするのが日常茶飯事なのに、これだけみんなの善意や感謝が循環して荒れない場所も珍しいのではないでしょうか。

いつも思いやりを持ってフタリノに関わっていただき、本当に感謝しています。


夫婦とは、正解のない道を一緒に歩き続けるパートナーだと私は思います。

状況は違えど、きっとみんなそれぞれの道で壁にぶつかることがあるし、心が折れそうになることもある。

それでも向き合い続けることを諦めない人たちと、前を向いて一緒に歩める場所をつくっていきたいです。

素人運営でまだまだ理想には程遠いのですが、一人でも多くの方に「フタリノがあってよかった」と思ってもらえるように、引き続き頑張ります!

今年は新しいチャレンジも沢山予定しているので、ぜひフタリノの成長を一緒に見守ってください☆

これからもどうぞよろしくお願いします!


あみい




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