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1兆円の売上と、ノーベル平和賞を両方とれるような会社へ。役員陣が語る、FUSIONが描く未来

株式会社FUSIONは、目まぐるしく変化する世界のなかで、デジタル × クリエイティブを掛け合わせ、ヴィジョンを見立てる力で「新しい問いを立て、新しい答えをつくる。」会社です。

そんなFUSIONが、2024年で5期目を迎えます。今回は、代表の前田を含める役員メンバー3人が設立から今までを振り返りました。
設立当時の想いや、成長のために描いた戦略、そして未来のFUSIONの展望とは―。

前田 遼介(まえた・りょうすけ)
株式会社FUSION代表取締役。株式会社サイバーエージェント、チョコレイトを経て、2020年にFUSIONを設立。

廣瀬 聡(ひろせ・さとる)
株式会社サイバーエージェントを経て、前田とともにFUSIONを設立。経営を担う傍ら、営業統括としてメンバーを牽引。

森本 知樹(もりもと・ともき)
楽天株式会社、Google Japanを経て2021年にFUSIONに入社。執行役員としてコーポレート領域を担う傍ら、縦型動画コンサルティングスタジオ「タテイチ」の局長を務める。


FUSIONは、「NEW ANSWER」を提供する会社でありたい。

── 改めて、FUSION設立時の想いを教えてください。

前田:
僕たちは設立4期目に「NEW ANSWER COMPANY(ニューアンサーカンパニー)」というタグラインをつくったのですが、核にある想いは当初から変わっていません。

時代が変化するごとに、顧客に提供すべき価値やソリューションも変化していきます。その変化によって生まれた違和感にいち早く気づき、顧客に対して本質的な答え「NEW ANSWER」を提供する会社でありたい。

つねに課題に向き合い、自問自答しながら変化する風土があれば、より良いサービスを提供できると思っています。

── FUSIONは、これまで広告業界でどのような問いを立ててきたのですか?

前田:
デジタル広告とマス広告が二項対立にある「文化」に違和感を持ってきました。「マスは効率が悪い」「デジタルは煩雑」と言い合うばかりで、目線が顧客に向いていないことに課題を感じていて。

現在はマスよりデジタルに割く広告費が増え、デジタル上のコミュニケーションプランニングやブランディングなど、デジタル広告の領域で求められるスキルが多様化しています。でも、そのなかで本当にいいものを提供している会社は少ない。

FUSIONが出した答えは「顧客に真の価値を提供するために、デジタルとクリエイティブを融合する」。そんな新しい文化をゼロから創りたいと考えていました。

僕たちは、デジタルとクリエイティブのどちらかだけを良しとせず、本質的な価値を提供しています。顧客が今まで別々の代理店に発注して実現していたクオリティを、FUSION1社で叶えることができる。それが今、僕たちがやっていることです。

「クリエイティブ×デジタル」を組織に浸透。新たなポジションを確立する事業戦略

── これまでFUSIONが広告業界をどう捉え、何を事業戦略として取り組んできたのかを教えてください。

前田:
僕たちは「課題解決型」広告には限界が見えてきていると考えています。課題を解決するだけではなく、「ブランド」も作っていかなければいけない。

ダイレクト広告に投資しながら、どうブランド形成やブランド認知に拡張していけばいいのか。そう考えたとき、「ダイレクト広告の数値分析に基づいた広告運用」と「ブランド作りに寄与するクリエイティブやコミュニケーション設計」の2つを両立し、最適な投資バランスを実現できる広告を生み出すことがソリューションだと感じました。

インターネット広告は、これまでは「短期的な費用対効果」が主な焦点であったために、「ダイレクト広告の数値分析に基づいた広告運用」と「ブランド作りに寄与するクリエイティブやコミュニケーション設計」の両方ができる代理店は少ないです。

そのなかで、FUSIONは業界のなかでも新たなポジションを確立していると思っています。

廣瀬 :
経営陣が考える会社の武器を、メンバーが深く理解していることも大きいんじゃないかな。各々が強みを理解し、それを磨くためにアクションしているからこそ、組織が強くなっている。

NEW ANSWERを生むために、思考の再現性にもこだわっていますね。1つのものを深掘りするだけでなく、他の場面でも応用できる広さをどうつくるのか。 社内のコミュニケーションやミッション設計では、思考の再現性を強みとして意識しながら、優秀な人材を育成しています。

前田:
そのなかで、人材育成には「強さと優しさのバランス」を忘れてはいけないな、と。ある程度ゴリゴリしていないと会社は伸びない一方で、そればかりでは組織が硬直化してしまい、新しい事業が生まれづらくなる。

「もう少しこちらをゆるめて、こちらを強めたほうがいいんじゃない?」と言えるバランス感覚のいい人材は、FUSIONの強みの源泉ですね。

真逆のアプローチで攻める。“引力”を生み出す組織戦略

── 創業より優秀なメンバーたちを迎え、目まぐるしいスピードで成長してきたFUSIONですが、事業拡大をするうえで意識していたことはありますか?

前田:
通常のベンチャーの場合は、ニッチな領域でシェアを拡大し、その売上を足掛かりに次の投資をするのが一般的ですが、うちのアプローチは真逆なんですよね。

まずは、オールジャンルの広告をプランニング・遂行できる小さな事業からスタートし、それを1つずつ増やしていって総合的な少数精鋭の組織体制をつくるんです。そのうえで、最後に個別の強みをつくっていく。

これは、より優秀な人材が集まりやすい採用構造をつくるためです。

廣瀬:
市場には、デジタルとクリエイティブを両立できるプロフェッショナルはまだ少ないので、両者で高得点を出せる人材を生み出すための仕組みでもありますよね。これはFUSIONならではだと思います。

── 当時思い描いていた成長戦略はありましたか?

廣瀬:
前田さんは創業当初から「引力」をキーワードにあげることが多かったですよね。会社が成長するには「この会社、何かあるぞ」と興味を持ってもらう必要があるとまだ何者でもない、20代半ばの2人で起業したからこその視点ですね。

売上が重要視される1期目から、CSR系の取り組みを続けてきたのはFUSIONらしいと思います。

前田 :
本来経営者は1つの目的に対して1つの答えを出し、個別に費用対効果を測るのが普通ですが、FUSIONでは一見採算が合わなくても、何か別の目標が達成できるなら良しとしています。

そこは、広告屋としてブランディング・PR・マーケティング視点から「一石三鳥」的な考えを持っているからかもしれません。目先の売上は上がらなかったとしても、ブランドの醸成に繋がり、会社の引力づくりができればいいかなって。

── 1期目からCSR系の取り組みをされてきたんですね。これまでで印象的な取り組みは何ですか?

前田:
渋谷リモ〜ト卒業ライブ」かな。コロナで学生が卒業ライブをできないと聞き、渋谷TSUTAYAさんを借りてライブをしたんです。事業も大変ななかで、これをやりきったのは我ながら変わってるなと思いました(笑)。

廣瀬:
めちゃくちゃ苦労しましたよ! 1人で全社分の売り上げを稼がないといけなかったし。でも、FUSIONを好きになってもらうきっかけをつくれたし、僕ら自身が胸を張って「こんなことをした」と言えるのはすごく良かったですよね。

森本:
採用候補者から「この取り組みを観てFUSIONを知った」と言われることも結構ありましたね。

僕は渋谷センター街でやった、フリーキックを蹴った方に募金してもらうチャリティーイベント「Shibuya Center Street. Charity Free Kick」を覚えています。列を整備したり、ボールを拾ったり、イベント運営を社員みんなでやったことが心に残っていますね。

この業界はどうしてもオンラインでの対面が多いので、街に出て人に触れ、「自分たちの仕事はここに繋がっているんだ」と感じられたのが良かったんです。

前田:
会社の取り組みを通して、社員みんなが自分の価値を誇れる組織でありたいんですよ。これは中長期で会社を大きくするうえでも重要なポイントだと思います。

「100億円規模からが事業」。今のFUSIONが目指す未来

── 現在のFUSIONの課題は何ですか?

森本:
新卒採用に注力しています。特に、ビジネススキルがゼロの人材を迎えたときに、1人前になるまでの時間を短縮したいと思っています。

「デジタルとクリエイティブの両立」ってかなり概念的で難易度が高い話。それを顧客に価値として提供するとなると、本来かなりの経験や知見が必要です。

会社の成長スピードを上げるために、短いスパンで「FUSIONが掲げる概念や目指している方向性を体現できる」ような仕組みを作る。それができれば大きな強みになります。

前田:
僕からは3つ。1つ目は既存の事業の徹底的な仕組み化によるグロースですね。

廣瀬:
たしかに。既存の広告事業の成長を促進させたいですね。「ここに時間と人と資金を投資すれば会社は成長する」と実感しはじめている時期なので。

前田:
2つ目は、新規事業による会社のレバレッジ・期待値・認知の改革です。

FUSIONは広告会社ではなく、NEW ANSWER COMPANYです。広告事業の土台が固まってきたので、これまで資産化してきたものが優位性となる新規事業へと投資し、事業の多角化を目指していきます。

新規事業は業績観点だけでなく、FUSIONに大きな変革をもたらす鍵になると考えています。

3つ目は、成長のフェーズごとに先手で問題を解決する仕組みをつくりたいな、と。

我々は大企業が辿った道筋をまだ知らないので、いつも手探りなんです。大企業の持つ知見をFUSIONの経営陣が吸収できれば心強いなと。
 
先々のフェーズを体験した方々に入社していただき、ポイントごとに知見を分けてもらい、ぜひ一緒に解決していく仕組みを作りたいですね。

── 最後に、今後の意気込みを教えてください。

森本:
会社と自分のビジョンがシンクロするのが1番幸せな働き方だと思っているので、そのビジョン達成に向けてとことんやり込んでいきます。

現在、縦型動画プロジェクト「タテイチ」の責任者をしているのですが、FUSIONにとって重要なプロジェクトだと感じています。任された環境で、成果を出しつづけたいですね。

廣瀬:
僕は社会に残りつづける会社であるために、急成長と価値提供ができる経営をしたいですね。

そのために、まずは広告事業を伸ばす地盤づくりをし、新しいことを生み出す力・本質を届ける力を持った会社にしていきます。

前田:
僕の意気込みは、小さな数字に満足しないこと。学生時代のインターンで耳にした、「 100億円規模からが事業」というのが頭に残っているんです。僕たちのはまだ事業でもなんでもないぞ、って。

目指すのは、1兆円の売上とノーベル平和賞を両方とれるような「社会の発展と人々の幸せを一緒に実現できる会社」です。

これはFUSIONが掲げているビジョンでもあります。

FUSIONは業界をリードする存在であるべきだと考えているからこそ、つねに先頭を走っていたい。ただ、そこで大事にしたいのは変わらない生活者の気持ちや感性です。

社会の発展と人々の幸せは比例しないと言われているなかで、僕たちはどちらも実現していきたいんですよね。最先端を全力で駆け抜けつつ、本当に大切なものは忘れずにいたい。

この意気込みとビジョンが実態を持って信頼されるよう、結果を出しつづけていきたいですね。

(取材・編集=いしかわゆき(@milkprincess17)執筆=徳山チカ(@tokutennna)撮影=倉内一成))

最後に

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