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総合格闘技初参戦の話

はじめに

 3月12日に人生で初めての総合格闘技MMAの大会『アマ修斗(一般・初級・ビギナー・児童・組技・プレ)Growing Up 03』に参加しました。まずは大きな怪我なく無事に終えたこと、対戦相手、大会関係者、LEOS MMAチーム、家族、友人に感謝します。
 2月に入会して、わずか1か月での大会参加でしたが、周囲のお陰で良い準備と試合の経験ができました。このまま練習をこなしていけば、今シーズンの大会にいくつか参加できそうな目途が立ち、とても喜んでいます。

大会前

 頭部打撃無し、激しい足関節無しのカテゴリーである「プレビギナー修斗ワンマッチ(非公式戦)ウェルター級」へ2月26日に申し込みしました。これまで、頭部打撃も足関節も練習していますし、LEOSの藤井先生も好きなカテゴリーへの出場許可を下さいましたが、格闘技復帰1ヶ月、MMA初参加、48歳、減量(少しだけどね)、そして翌日には仕事もあることを考慮したカテゴリーの決定です。

 大会前の2週間は、藤井先生と江木先生を中心に試合対策です。打撃面ではローキックとボディへのフックやストレートのコンビネーション、寝技でのマウントからボディパンチなど、スムーズに動作確認できました。
 直前の練習では「好きなこと、得意なことをやりましょう」とテイクダウンから抑え込み、関節や締めで極めることを意識させてくれました。また、試合中は激しく疲れるので、休めるときは休むこと、パンチを貰っても慌てないことなど経験を踏まえて伝えてくれ、準備期間は短かったのですが、ボクの今できるMMAのイメージができつつありました。
 しばらくして大会事務局からメールで『ウェルター級(77.1kg)に対戦相手不在なので、ミドル級(83.9kg)に階級変更できますか?』と相談がありました。藤井先生に確認し、ミドル級へ変更です。仲間からのアドバイスもあり、78.0kgまで落としていた体重を80kg程度まで戻すことにします。大会の週はコンディショニングに努め、水曜日にMMAクラス参加、土曜日に柔道合同練習会に軽く参加としました。

大会当日

 前日の柔道練習後からは消化しやすい種類の炭水化物とタンパク質を多めに摂取しました。ゆったり過ごしリラックスして就寝、当日朝の体重は80.9kg。体の中の水分が多く体重は少し重かったですが、ココロもカラダも軽く、コンディショニングは成功です。
 ここから試合までは無駄に緊張して体力を消費せず、適切なアップをしっかりやってマット(畳)に上がるだけです。
 試合会場である宇部市武道館は中学校時代から何度も柔道の試合や練習で訪れた場所であり、緊張はありません。アマチュア修斗への参加が初めてなので、手続きなどが不安でしたが、大会役員の皆さんが丁寧に教えて下さり安心しました。10時前になると計量や道具チェックも終わり、減量を終えたLEOSメンバーや格闘技仲間が集まり、リラックスタイムです。

試合まで

 大会本部から選手とセコンドの招集がありました。ルールミーティングです。カテゴリーは違えど、アマチュア修斗という競技は一緒なので、大まかなルールは同じなのですが、道具や服装、試合時間、禁止事項が微妙に違い、何度もしつこく確認しました。
 それでも、直前になって「ヘッドギアは不要」「大会指定のMMAグローブを使用」「3分1Rでなく2分2R」など訂正が入ります。一番、困ったのはグローブの変更でした。普段使いで今回も着用予定であった修斗公式グローブよりも綿が厚く、締めや関節へのエントリーに邪魔で、パンチの威力を軽減させる仕様であり、確かに初心者用としては正しいものでした。
 LEOSチームの試合順は、江木先生(第12試合)、Oさん(第25試合)、Oさん(第26試合)、Oさん(第30試合)、ボク(第33試合)です。グラップリングで参加した江木先生は流石で、大きな対戦相手に得意のパターンへ持っていき、足関節でフィニッシュです。ボクは試合予定時間90分前にバナナや秘密のサプリを摂取して試合を見守ります。

 チームメイトの試合間隔が短いことを懸念していましたが、前の2人が出血し、セコンドが忙しくなります。ある程度は予想していたことなので、ここは慌てず、藤井先生江木先生にボクの動きを伝え、1人で服装と道具を準備し、黙々とアップです。
 最後は江木先生にミットを持ってもらいパンチキック、そしてテイクダウンからフィニッシュまでのイメージを持つことができました。最後に遠慮なく「殴る」「蹴る」を覚悟して試合会場横で順番を待ちます。

試合開始

 大会本部の呼び出しに従い、中央に歩み寄ると、レフェリーから「プレビギナーなので頭部への打撃は禁止です。」とルールの確認があり、すぐにゴングです。
 不意の突進などのスクランブルの無い限り、右ローキックで入ると決めていました。セコンドの指示もよく聞こえ、落ち着いて試合ができました。アームロックでフィニッシュし、一安心です。
 練習通りに作戦が遂行できたことは、先生方や格闘技仲間、家族のお陰だと感謝しています。そして、自分自身が意識して努めたコンディショニングと大会当日のメンタルが大切だと痛感しました。

試合の後

 YouTubeをご覧になった方はご存じの通り、対戦相手のスーパーわたぶ~さんと、にこやかにお互いを称えあいました。そして、試合会場の格闘技仲間、LEOSメンバー、本当に多くの人から激励を頂き、参加してシンプルに良かったなと思っています。
 打撃中心で試合を組み立てたこと、試合を打撃で流さずに思い切ってタックルに入ったこと、タックルを最後まで走り切ったこと、慌てなかったこと、1Rアドバンテージを理解して2Rを進めたことなど、沢山の収穫がありました。

今後

 たった3分程しか戦っていないのに、全身の疲労感が物凄いです。右肩、両すね、右手中指などに「痛い」と言ってしまうほどのダメージがあります。頭部打撃ありに参加予定の次戦からは、試合後のスケジュールを立てる必要がありそうです。

 MMAは複雑で激しく難しく究極的であり、未だに完成形が見えず、技術進化の速い競技だと思います。勝つための手順や強くなる方法は無限にあり、修行の場として、自分らしさの追求に相応しいと感じています。

 怪我無く、心身の疲労を溜めず、練習以外の時間を大切にし、次の試合に向けてできることを確実にこなしていきたいです。職業人として、父親として、一人の人間として、様々な格闘技を通じて生活を豊かにし、人生を楽しみたいです。
 今回も最後までお読み頂きありがとうございました。#とてもさんきゅう

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