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転職活動のあらすじ(中)起死回生

前回は、転職活動の序盤として、いきなり本命案件にお見送りされ、その後も書類選考落ちが続き、転職活動の洗礼と挫折を味わったお話を書きました。

今回は、その挫折からの立ち直りについて書こうとお思います。

諦めモードの中、新たな本命に出会う

10数件の応募案件に軒並みお見送りされ、コンサルで鍛え直すというプランBも潰えた今、これはもう転職のチャンスはないのかもしれないという事実が頭をよぎりました。

エージェントの方とも打ち合わせを行い、頭を切り替えて、改めて自分はなぜ転職しようとするのか、やりたいことは何なのか、そして自分のスキルと経験などを今一度整理することにしました。

まず、なぜ転職なのか。ここは、なぜ現職のままではダメなのかという視点で整理しました。

  • この会社で歩むキャリアに希望が持てない、ワクワクしない

    • 戦略部門とはいえ、当時の部署は調整役が主体

    • 結局、会社で自分の好きなことを言えるのは役員レベル

    • じゃあ役員になれたとして後何年かかる?そんなに待てない!

  • 会社の将来に不安しかない

    • 自動車業界は大変動の帰路に立たされているが、自社はそれをどう進むのか道筋が見えていない

    • 自社の存在意義に自信が持てない

  • 誰のために仕事をしているのかわからない、社会課題に貢献できていない

続いてスキル・経験について。

  • 活かしたい経験(取り組みたい業界・領域)

    • 製造業(純粋にモノ、モノづくりが好き)

    • IoTビジネス(テクノロジー、特にデータが世の中を豊かにすると信じている)

  • 活かしたいスキル

    • ビジネスプランニング(お客様のニーズを掘り起こし、儲かるビジネスを考える)

    • プロジェクトマネージメント(多種多様な人・部門の人たちと共創する)

そしてこれらを踏まえての目標は、世のため人のためになる仕事を通じて、日本や世界の社会課題解決に少しでも貢献したい。これが自分の軸だと再認識しました。

この軸で今一度転職活動に向き合い情報収集していると、「産業機械で新たにIoTサービスを立ち上げる」という案件を発見しました(案件名は若干ぼかして書いてます)。こういった領域では、少子高齢化による人手不足やインフラ老朽化による設備入れ替え・修繕など、社会課題とビジネスチャンスが盛り沢山で、IoTが大いに役立つのではというイメージを抱きました。

業務内容についても、販売・サービス部門の方との連携や他社協業、それに実際に現場で機械を使用されているお客様からのニーズ発掘やデータ分析などを通じたビジネスプランニングなど、自身のスキル・経験がしっかりと活かせそうな内容です。

これが最後のチャンスと言い聞かせ、書類応募を決意しました。転職活動を開始してから、約1ヶ月半のことでした。

起死回生、内定獲得

改めて見直した自分の強みと転職の軸をもとにアップデートした職務経歴書がが功を奏したのか、建機メーカーの書類選考を見事通過し、2週間後に一次面接がセットされました!

実はこの間に、なんとなく申し込んだ別の企業からも面接が入ったのですが、すでに建機メーカーが本命だった為、こちらの面接対策に全集中しました。

ところで面接はオンラインで行われるとばかり思っていたら、コロナ禍がやや落ち着いていた時期ということもあり、本社での対面面接ということでした。当時の仕事(前職)はほぼリモートワークで、出社は月に一回くらいだったため、オンライン面接なら都合が合わせやすいと思っていたのですが…。

とはいえこの機会を逃すわけにはいかないので、会社には有休を申請して、当日、面接会場である応募企業の本社へ向かいました。(残念ながら交通費は実費でした)

ちなみにドレスコードについては先方から指示があり、「スーツでクールビズ(ノーネクタイ)」ということでした。普段はスーツは着ておらず、あまりにも久しぶり(10年ぶりくらい)なので、このためにスーツを新調しました(笑)。

一次面接は、人事の方が2名と、応募案件業務に関連すると思われる部長クラスの方が3名。こちらは1人なので、5対1の面接でした。受付で待っている間も気が気ではありませんでしたが、面接がいざ始まると雰囲気は大変良く、質問もストレートでわかりやすく、受け答えはスムーズだったと思います。

質問内容は、前職での実績をかなり細かく聞かれましたが、ほぼ想定通り。他にはプロジェクトでの自分の役割や、仕事のやり方、部下との関わり方などを聞かれたと記憶しています。

なお、先方はIoTビジネスをやる上で社内に経験者がおらず、他業界、特に自動車メーカーでの経験者を探しているということで、私の経歴に非常に関心を示してくださり、かなり手応えを感じました。

そういえば、履歴書に何気なく書いた趣味(サーフィン)に食いついて下さった方がいらっしゃいましたね。

そして面接の翌朝9時頃、早速エージェントの方から電話がかかってきて「一次面接通過です!最終面接に進んでいただきます」との一報が!2-3日は待たされると思っていたので、あまりのスピード感に驚いたのを覚えています。

最終面接は2週間後、今度はオンラインで開催とのことだったので、早速スケジュールを確保しました。

エージェントの方の情報によると、現場サイドはすでにOKを出していて、最終面接は人事部中心に転職の意向や人柄を最終確認するようなものになるだろう、とのことでした。ただ、万が一のこともあるので油断はしないようにとのアドバイス。とはいえ一次面接のように張り切って準備はせず、肩の力を抜いて臨むことにしました。

そしていよいよ最終面接当日。時間の数分前に、指定されたURLからオンライン面接に入りました。今回も念のためスーツ姿(ノーネクタイ)で臨みました。

事前情報通り、先方は人事の方のみ(4名)。簡単に自己紹介をした後は、「なぜ転職なのか」「なぜ前職ではダメなのか」といったことを詳しく聞かれました。転職の意思と覚悟を確認されていたのでしょう。また、過去の失敗談も聞かれたように思います。

なお、ここで改めて先方に「リモートワークの現状」を確認しました。というのも、私の住まいからは通勤できない距離の会社だったことから、理想はリモートワーク中心に今の住まいを拠点とした働き方をしたかったからです。

回答としては、リモートワーク制度はある。制度としてもかなり柔軟なものを整備しているが、まずは基本的に出社を前提とした働き方を想定して欲しい旨が伝えられました。ただ将来的には、家庭を拠点とした働き方も考えられなくはない、と少し含みを持たせた回答でした。

この案件に応募したときからある程度想定していたことなのですが、この会社へ決めた場合は、自宅からの仕事(フルリモートワーク)は当面できないということです。

つまり、家族で新たな地に移住するか、単身赴任で家族と離れるかを選択する必要があるということです。そのような可能性はすでに家族でもしていましたが、ここは改めてよく相談して決断しなければなりません。

転職活動中盤のまとめ

以上、転職活動のあらすじ(中)でした。

挫折からの挽回と、新たな本命で初の一次面接突破、そして最終面接までをおさらいしました。

次回はいよいよ転職活動最終章(下)、面接の結果と決断です。

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