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note詩歌を集めましょう

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noteで「詩歌」カテゴリーができるまで、noteに投稿されている詩や短歌、俳句なんかを集めていきましょう。皆さんが見つけた詩歌の投稿、詩歌に関する研究論文など、自由に登録して、…
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#エッセイ

鳥かごを連れて小春日散歩道

季語 小春日/初冬 とりかごをつれてこはるびさんぽみち 天気の良い小春日和に鳥かごを持って…

六本弦で鳴かせた木魚の声

騒めきだけが、耳鳴りを掻き消して 胸の締め付きも、気がつけば幻のような。 弾きながら 泣き…

Smoke
3年前
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今は唇の、めくれた皮を数えながら

この寒さも、震えも、重ね着も あと少し流れたら奥ゆかしい梅が咲く 遭難した山の残雪が溶けて…

Smoke
3年前
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光に向かう、すべてが。

いくつも過去を重ねてみた。 何度も考え直してみた。 愛することに臆病になりながら ゆっくり…

Smoke
3年前
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今夜こそ冬肌なだめ床に就く

季語:冬肌(三冬) こんやこそふゆはだなだめとこにつく 乾燥肌に邪魔される熟睡子どもの頃はア…

書いて折った紙飛行機を飛ばして

転ぶ、落ちる、足先から沼に入る、 ゆっくり沈む、足が抜けない もがけばさらに重みを増して…

Smoke
3年前
72

雪が降らない北風に凍えて

心に火が灯る。 呼べばすぐに会える夢の欠片は 思い出に少し合わせてはめてみるパズルのピース 今日も合わずに冷たい風が消していく。 地鳴りを上げて崩れる。 辛さなど感じる前に変わる世界は 追い越した時間の背中が遠く離れていく。 もう下を向いて誰かの足跡を数えながら歩くだけ。 何度も同じ過ちを犯す。 涙も乾いて腫れ続ける目頭が いつもの顔を作っていく、誰も気にも留めない。 何も言わずに離れていく、手が届かない。 支度前に毎年冬が襲う。 雪が降ってくれたならせめて喜べるのに。

孤独を印象に変えて

殴り書きのメモに残された あなたへの想いは言葉をすり抜けて 隙間から漏れてくる液体は あな…

RIT'Z
3年前
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初晴よ水辺に遊ぶ三羽四羽

季語:初晴(新年) はつばれよみずべにあそぶさんわしわ 幼少の頃遊んだ引き潮の川干潮にな…

冬支度の温もり、それは

寒さがじわり、身に染み入る季節は 重ねた衣が、一つの布団で重ねた人が 恒例行事のような木枯…

Smoke
4年前
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春の寝息の中で

今朝 春の寝息を聞いた 降りつもった雪の上で聞いた 黄色い折り紙おったように 子どもがふう…

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淡い光の中で

天使が舞い降りる 春の訪れ 誰にでも伝えたい想いはある 生きていくことに必要なこと 教えて…

RIT'Z
3年前
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幼な子が父の手を引く初詣

季語:初詣(新年) おさなごがちちのてをひくはつもうで 2021年元旦は寝て過ごしました。具合が…

昭和っぽい情景の絵💖       「ノラたちのクリスマス🌟🎄」

「ノラたちのクリスマス🌟🎄」 雪の降った寒い夜 辺りはシーンと 静まりかえっていた ここは 街の裏路地の 古い建物の軒下で 人も めったに通らない場所 そこに 優しい誰かが  寒い風を わずかでも 避けられるようにと そっと 置いた  薄い毛布が一枚敷かれた 段ボールの空き箱 その 段ボールの空き箱に ノラたちは 体を寄せ合っていた・・・ 寒さでブルブルと  眠れぬノラたちの ながめる先には クリスマスを楽しそうに むかえた家々の  灯りが見えて