雪が降らない北風に凍えて
心に火が灯る。
呼べばすぐに会える夢の欠片は
思い出に少し合わせてはめてみるパズルのピース
今日も合わずに冷たい風が消していく。
地鳴りを上げて崩れる。
辛さなど感じる前に変わる世界は
追い越した時間の背中が遠く離れていく。
もう下を向いて誰かの足跡を数えながら歩くだけ。
何度も同じ過ちを犯す。
涙も乾いて腫れ続ける目頭が
いつもの顔を作っていく、誰も気にも留めない。
何も言わずに離れていく、手が届かない。
支度前に毎年冬が襲う。
雪が降ってくれたならせめて喜べるのに。