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騒めきだけが、耳鳴りを掻き消して 胸の締め付きも、気がつけば幻のような。 弾きながら 泣き…
この寒さも、震えも、重ね着も あと少し流れたら奥ゆかしい梅が咲く 遭難した山の残雪が溶けて…
いくつも過去を重ねてみた。 何度も考え直してみた。 愛することに臆病になりながら ゆっくり…
転ぶ、落ちる、足先から沼に入る、 ゆっくり沈む、足が抜けない もがけばさらに重みを増して…
野に放て こどもを野に放て 放たれたこどもは 洟垂れながら 原駆ける 原駆けるこどもは…
心に火が灯る。 呼べばすぐに会える夢の欠片は 思い出に少し合わせてはめてみるパズルのピース…
殴り書きのメモに残された あなたへの想いは言葉をすり抜けて 隙間から漏れてくる液体は あなたのプライドも溶かしきるだろう 傷口が乾ききってしまうその前に 叶うのはたった一つの強い想い 掠らせる記憶は孤独を印象に変えて 壮大なる大地を腐らせず未来へ手渡しする まっさらな一枚の画用紙に あなたへの想いをクレヨンで描いて 七色に彩った陳腐さに 虚しさを感じて黒で塗りつぶした この世界が存続する間に どれだけの夢や希望が存在するのだろう 絶え間なく変わっていく風を味方につけて
寒さがじわり、身に染み入る季節は 重ねた衣が、一つの布団で重ねた人が 恒例行事のような木枯…
今朝 春の寝息を聞いた 降りつもった雪の上で聞いた 黄色い折り紙おったように 子どもがふう…
天使が舞い降りる 春の訪れ 誰にでも伝えたい想いはある 生きていくことに必要なこと 教えて…
白い天使たちがつくりだす銀世界 きのうとはまるでちがうきょう 夜になれば都会の喧騒を…
おはようございます! 匤成です。 詩詠み会は。数は少なかったものの開催できたという意味で…
私は臆病に生きる人 日常の全てを理屈で、見て喋り聞く豪腕な臆病者。 私は卑怯に生きる人 人…
風がない。 全力で走る、凧は空気を掴み空を登っていく。 まだ走る、凧は糸を伸ばしながらまだ上がっていく。 息が切れてくる、凧もふらふらとなる。 風が吹いてきた、凧はまだ上手く掴めない。 糸の張りが強くなった、凧は一気に高く駆け上がる。 糸の残りがなくなった、凧は強い力で引っ張る。 糸がとうとう切れた、凧は体勢を失い堕ちていく 遠くから眺めた、凧は諦めたように悲しく落ちていく 糸が見えなくなった、凧はずっと遠くにまだ空にいる 追いかけた、凧は流され落ちていく