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オムニバスナイトメア

・12時間ズレれば超健康体。夏の暑さと密を避けるには夜型生活しかない。ただ、18:30に目が覚めると「うぉ…」と小さめの声を発した後に、30分ほど丸くならないと気が済まず、原因不明の憂鬱に襲われたりする。オススメ。

・寝ている間に見る夢、というのは大体オムニバス形式だ。脈絡なく次の場面へと展開していく。そして、眠りから醒めた後に「ああ、夢だったか」と認識した後に、夢は夢として処理され、記憶される。

・「寝ている間に経験したもの=夢」という考え方が一般化しているのは何故なのだろう。寝ている=身体は動いてない=夢、という、実体ベースでモノを考えるならばたしかにそうなのだけれど。意識ベースで考えると色々と違ってくる。眠りの間、意識は何処へ行っているのか。目覚めるまでは「眠っていた」と認識する。ただ、眠りの中でなんらかの経験をしてから目覚めると「眠っていた。途中夢を見た。」と、なる。だとすると、眠っている間にも意識は存在していることがわかる。眠っている間に「何も見ていない」方が不思議なのである。

・本来、人は眠りの間に「必ず夢を見ている」らしいが、大半は「起きた時に忘れている」のだという。これってものすごくおそろしいことに思えないだろうか。自然と忘れてしまっているのだ。何があっても。「まあ、夢の中でのことだからね」って、片付けられること自体、おそろしい。ここまでの人生が全て夢の中での出来事だったとして、次に目が覚めた時に「あー、夢だった」と、片付けられてしまうなんて。そういう仕組みが身体に備わっていることがおそろしい。

・これは、ある種のブレーカーみたいなものなのかもしれない。僕は身体は「意識のいれもの」という解釈をしている。麻酔を使うことで身体にメスを入れることが可能になったように、意識さえ飛ばしてしまえば身体はどうとでも出来る。夢というのは、身体を伴わずに意識のみで物事を経験することになる。意識に過負荷がかかってしまうと、その後に身体が動かなくなってしまう。本来身体を休めるための睡眠時に意識だけが動き回ってしまうと、本末転倒になってしまうが故に「何も見てません!寝てましたよ!」と目覚めの直前にブレーカーが落ちることによって、「よく寝た。(夢は見ていない)」と、認識されるのではないかと。

・いずれにせよ、おそろしい。肉体ベースで動いて得た経験しか記憶されないなんて。眠りの間の経験を全て拾えたら、最早人間とは違う何かになってしまうのかもしれないけれど。ただ、ここで興味深いのは、「覚えている夢」がある、ということだ。「眠りが浅いと夢を見る」とはきいたことがあるが、これは「眠りが浅いと夢を観測出来る」ということなのだと思う。意識だけが何処かへ行って、誰かと話したり何かを見たりしている、この経験を観測するには眠りを浅くしないといけない。ただ、これを繰り返し続けると身体への負荷がかかるから、下手すると身体は衰弱し、最悪死に至る可能性もある。あくまで「肉体が」という話ではあるけれど。それ故に抜粋された夢の一部を「覚えていられる」というのは貴重なことだと思えるし、「予知夢」やら「啓示」やらが昔から存在することも頷ける。

・眠りの間、僕は意識だけが別の場所へ飛んでいると考えている。第二の生活というか。こちらで見たこと聴いたことが影響を受けていることもあるが、これはあくまで相関関係というか。リンクした世界にいるには違いない。こういう考え方が行き過ぎると、下手に「私は神と繋がっている」とか吹聴し出したりして大変なことになるが、そういうのとは違う。その人の意識内では本当にそうなんだとは思う。ただ、身体ベースの世界では意識内で起こったことというのは全て秘匿されるし、「現実」で起こったことのみが共有される。「脳のバグ」という言葉は本当に良く出来ているなあ、と思う。こういう話をしていると「身体という枠を取り壊して意識を統合する」というエヴァに於ける人類補完計画的な方面に進んでしまいがち。でもこれ、あながち嘘ではないというか、そうなっていく未来が見えなくもないというか。気になる人は「ムーンショット目標」で検索するといいと思う。

・「夢」という現象、これはあくまで眠っている間の意識のみで得る、こちらと相関した別の場所での経験録。僕の思想的にはこうだが、そうなると「全然知らない人が彼女になっていて、その両親に挨拶に行った」という昨夜の夢は…。意識はどこにでも飛んでいける。それはひとつの世界に限定されない。何処かの世界の僕はあの知らない子と結婚するらしい。お幸せに。

・こちらの世界では故人となっている人にも、夢の中でなら会うことがある。別の世界だから、とか、意識だけで存在してるとか、色んな言い方が出来るけれど、本当の意味でこれは「夢のある話」だと思う。存在は認識と共に残る。ここにいなくたって、僕らが覚えている限り、その存在はここにある。

・立て続けに、結婚したり、他人から叱責されたり、爆発する都市にいたりした夢を見たので疲れました。でも現実が一番疲れるのでどうしようもないです。肉の塊とか食べて凌ぎます。美味しいものや好きなもののこと、沢山覚えておこうぜ。

fusetatsuaki

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