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なすとピーマンと厚揚げのみそ炒め

定番のみそ炒めを少しエコな調理方法で作ります

<材料> 2人分

なす 正味約100g

ピーマン 正味約30g 

にんじん20g

厚揚げ50g

こめ油 大さじ1

Ⓐ 豆板醤 0.5㏄、てんさい糖 大さじ1/2(とても暑い時期はてんさい糖を減らす)、酒、みりん、みそ 各大さじ1

白ごま 適量

<作り方>

・なすはへたを取って、ピーマンはへたと種を取ってそれぞれ乱切り、人参はスライサーで短冊切り、厚揚げは長方形に4つに切る。

・油大さじ1を引いてなす、ピーマン、人参を油でよくあえてから、蓋をして中火で約1分加熱する。火をいったんとめて、ヘラで、良く混ぜて再び蓋をして1分加熱する。

・火を消してから、調味料Ⓐと厚揚げを入れて、良く混ぜてから蓋をして中火で約3分加熱。

・へらで良く混ぜて蓋をして中火で約2分加熱。

・蓋を取って、中火で1分くらい加熱して、水気を飛ばす。

・ゴマを適量振りかける。

<いろいろコメント>

・普通、炒め物というと蓋をせずに強火で混ぜながら炒めるというイメージがありますが、蓋をした方が熱が周りに逃げないので、断然エコな調理法だと思います。なすやピーマンを予め、油でよく和えてから蓋をして蒸し焼きにすると、色もきれいに仕上がります。

・このみそ炒めは、夏の暑い時期に食べると美味しいので、味付けはしっかりしていた方がいいと思います。ついつい、野菜をいっぱい入れすぎてボヤっとした味付けになるとイマイチなので、材料の分量はレシピに忠実にした方がいいと思います。

・厚揚げの代わりに、豚肉や、鶏むね肉を使っても美味しいですが、私はできるだけ環境に負荷をかけない生活を心掛けているので、最近はもっぱら厚揚げで作ることが多いです。

・肉が環境に負荷をかけるとは、どういうことかというと、肉の生産には、多くの穀物や水が必要だということです。

中学生・高校生・市民のための環境リサイクル学習ホームページ(一般社団法人産業環境管理協会資源・リサイクル促進センター)によれば、畜産物1kgを生産するのに必要な穀物の量は、

牛肉1kgに対し穀物11kg

豚肉1kgに対し穀物7kg

鶏肉1kgに対し穀物4kg

卵1kgに対し穀物3kg

とのこと。

また、水に関して言えば、環境省のvirtual waterというサイトによると、1kg のトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1,800 リットルの水が必要なのに対し、牛肉1kg を生産するには、その約2万倍もの水が必要とのことです。

世界で生産されている食用作物は、カロリーベースで、55%が人間の食用,36%が家畜飼料,9%がその他(工業利用やバイオ燃料)に利用され、また、蛋白ベースでは40%が直接人間に摂食され,53%が飼料として利用され,7%が他用途利用されたという報告があります(西尾道徳の環境保全型農業レポート)より。

このみそ炒めに牛肉を使う人は、あまりいないと思いますが、ちょっと牛肉の話をします。1999年のIN YOU journalの記事によれば、近年問題になっているアマゾンの森林伐採地域の、約65%が放牧地と化しているということです。第二次世界大戦後すぐに“肉牛”のブームが起き、戦後直ぐの頃から森を焼いて放牧地にし開発・そこで牛を育てる…といったことが大規模に行われてきました。
約30年前に出版された、アマゾンの熱帯雨林破壊をレポートした本(アマゾン発・熱帯林破壊報告/稲葉一郎)でも、焼かれるアマゾンの森の80%は牧場造成と記載されているそうです。

世界では人口が2019年で77億人、2050年には100億人に迫る勢いで、急激に増えています(私が子供の頃は約40億人だったのに!)。一方で、地球温暖化や、地下水の過剰な汲み上げによる灌漑用水の不足などで、食糧不足は大きな社会問題になり始めています。私たちはできるところから、地球に負荷をかけない生活を心掛けていかなければならないのです。



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