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徒然雑記・ペダルは「踏む」べきか「回す」べきか。その2

皆さんこんにちは
古山大です。
というわけで、前回に引き続き、ペダルは踏むべきか回すべきか、トライアスリートの私がグチグチと考えていこうと思います。

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↓前回の記事はこちら

で、物理的には踏む場所と踏んではいけない場所があるって話で前回は終わってたと思うので。

「じゃあ、そうすればいいじゃん。」

って話になりますね。ペダルのこの部分は踏んで、この部分は引いて、この部分は引き上げて…って。
確かにそうすれば、ペダルに伝える力が無駄なく推進力に変わりますし、一番なんですが、多分この方法はとることができません。

トライアスロンのレース、自転車レースでもいいですが、だいたいペダルの回転数は80∼100回転/分とかです。
ペダルが一回転するのにかかる時間がだいたい0.75秒∼0.6秒。
1秒間に1周半くらい回ることになりますね。

人間の脚はこんな短時間に、ペダルに沿って力を伝えるなんて器用な真似、できません。
頭もこの短時間で、踏む→引く→引き上げる→前に押し出す→踏むっていう意識の切り変えするの無理なんじゃないでしょうか。

せいぜい20~30回転くらいじゃないでしょうか?器用にできるのは。


というわけで、意識は何処か一点に置いた方がいいという事で。
一つだけの意識を0.6秒毎に発揮するなら頭も体もできるでしょう。
参考までに、確かランニングで快適に走れるピッチっていうのが、だいたい0.6~0.75秒と同じだったはずなので。

で、こっからちょっとトライアスリート要素出していきます。笑
バイクの後はランです。トライアスロンは。
バイクのペダリングにおける股関節の動作って、屈曲と伸展(合ってるっけ…。)の繰り返しなんですよね。他の余計な動きって実は無いです。曲げて伸ばすだけ。
で、ランニング動作の股関節部分の運動を見てみると、こっちも股関節は屈曲と伸展動作だけなんですよね。

で、ランニングにおいて、走速度を決めるのって何かって言うと、地面に着地して再度地面を蹴る、一瞬だけなんですよね。
つまりランニングは、本当に突き詰めると、如何に着地の減速を抑えて、強く地面から跳ねるかで速度が上がってくわけです。
腕振りとか引き足とか姿勢とかは、その力を上手く引き出すための付属品です。

となると。
ランニングで力を発揮するのは、「地面を蹴る瞬間」のみ。
この時の股関節の運動は、伸展。つまり下に踏みつける時と同じ動きをします。(する筈です)

ってなると。
同じ動きを繰り返す方が、エネルギー消費は抑えられるから、バイクのペダリングもランニング動作と同じ事をするべきなのでは?!
と言う事で、踏みつけるのが良い。


…って単純に終わればいいんですけどねぇ。
下記の図のように下に踏みつけるだけだと、余計な力がメチャクチャ生まれます。赤が出した力。青が理想の力の向きです。

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丸がついてる矢印以外は全部無駄な力です。

ちなみに理想系の図

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で。自転車界に昔から言われてることで
「ペダリングは、足の裏のガムを地面に擦り付けてとるイメージ」
ってのがあります。
これはペダリングを「回す」イメージが付きやすいようにした意識ですね。
やってみればわかると思いますが、実際に靴履いて地面に擦り付けると膝を視点に足が持ち上がってきます。
踵が腿の裏に近づくって方がわかりやすいか。
とにかくこの動き、何かに似てると思いませんか?


そう。ランニングの巻き足と同じなんです。
走速度を上げる方法のもう一つに、「足のピッチを上げる」というのがあります。
漫画とかでキャラクターが走る時、足が渦になってるアレの感じです。
こっちの方が「速く走る」事においてはイメージしやすいんじゃないでしょうか。
で。ピッチ=回転数が上がると速度が上がるのは自転車も同じ。
これが踏みつけるイメージだと、縦方向の力しか加わらないので、上支点と下支点で脚が引っかかります。
いくら強く踏めても回せなければ、推進力にはならないので、やはり「回す」意識が正解!!


…ともいかないです。笑笑
足を引き上げる筋肉は、踏みつける筋肉に比べて圧倒的に力が弱いです。
結局、軽い力でしか回すのは成り立たないんですよね…。

はい。で、結局何が正解なのかって未だに答え出てないんじゃないですかね。
物理的な体の反応、筋肉の動きなんかはもう解明されてるんですが、意識っていうのは人それぞれです。
例えば、踏みつけるイメージで回せてる人もいれば、回すイメージで踏めてる人もいます。

何が言いたいかって、私達はこうやって毎日答えのない問題に最適解を当てはめるように練習してますって事です。

以上!
有難うございました!
それでは!

トライアスロンーーー!!!🏊‍♂️🚴‍♂️🏃‍♂️🥇