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僕が8月1ヶ月を休暇にしたわけ

8月はほぼ1か月間会社を休みにした。
「ほぼ」というのは、毎週水曜日だけ出勤デーにしたから。
商品を欲しいお客様もいると思うので、週に1度だけ出勤して
商品を出荷することにしたんだ。

なぜ、8月の1か月間を休みにしたのか?
答えは簡単で、8月は花がさほど売れない。
そして、さほど売るものもない。
毎日出勤して、微々たる仕事のために時間を拘束されたりするのは
僕も、スタッフも嫌だろうから。

もちろん、お客様にはご迷惑をおかけしてしまうけど
そこは、ちょっとだけ我慢してもらって、週に1回の出荷デーに出荷するから許して!!と言った感じだ。

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実際に、会社を休んでみて思ったことは
全く支障がないという事実だけ。
ヨーロッパでは1ヶ月ほど夏は休みを取るそうだ。
1年分の売上や利益を11ヶ月で立てていくという感じ。
それを僕も挑戦してみたかった!
夏に1ヶ月の休みが取れる会社は、どう考えても魅力的だからね!

経営が趣味で、会社をこれくらいまで大きくしたい!
世の中の〇〇という不便を一掃したい!
こんな感じでやりたいことが目標としてある人たちは別として
僕の場合は、「園芸迷子の人たちを救う」ということをミッションにしている。
だから、いつ働こうが、いつ休もうが、それが達成できて、持続可能なのであればそれでいいと思っているんだ。

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このミッションを達成するために、やるべきことは
1人1人のお客様と向き合って、問題を少しずつ解決していくこと。
簡単に言えば、今、目の前の園芸に関する疑問を、なるべく早く解決してあげることに他ならない。

今はLINEで毎日くる質問に、休みでも休みでなくとも、日々コツコツ答えていくという感じ。もちろん、メールの返信もほぼデイリーで行っている。
だから、休んでいたとしても、ミッションは遂行できると言うこと。
早い話が、拘束されずに仕事が好きなようにできるというのが、この1か月間の休暇の最高な部分だったりする。

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ギブ&テイクという言葉がある。ギブ(与える)が最初に来ている。
他人のために尽くすという意味だと僕は解釈しているんだ。
スピリチュアルな人たちの間では、手放すという言い方になったり
執着を捨てるという言い方になったりしている。
自分の知識を誰かに共有、もしくは渡したところで
自分が損をするわけではないと思う。

特に昭和世代(僕もそうだけど)は、分け与えることに抵抗がある。
分け与えると、自分が損をすると思っている人がとにかく多い。
企業秘密的なアレね。

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自分の知識や、好意を与える(共有)していくことで
自分への振り返りにもなるし、相手にも喜んでもらえる。
寝首を掻かれることもあるかもしれないけど、
最近はそういう話を聞かない。日本には恩義というローカルルールがある。
恩義を感じるからこそ、お礼をしたくなる。

そして、まわりまわって、最終的に自分の元に戻ってくる。

では、仕事ではどうだろう?
自分の知識を無料でどんどん外に出す。
僕でいえば、園芸の知識だ。毎日50件ほど(繁忙期は100件ほど)の
園芸の質問に答えている。他店で買った商品も対象。

与えて与えて与えまくる。
僕の知識は減るどころか、精査されたりさらに磨きがかかって増えていく。
さらに、恩義を感じてくれて、うちのお店で買い物までしてくれる。
そして、利益をいただき会社経営を持続可能な形にすることができる。

さらに言えば、その活動によって、園芸迷子になっている人は
迷子を卒業できるようになる。
僕のミッションも少しずつ達成へと向かっていく。

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土は木に栄養分を与えている(吸い取られている)
その木に実が成り、それを動物が食べる
動物は糞をして、土に還って栄養を与える。
さらに、木は冬に葉を落とし、雨が降り葉は土に還る。
土に栄養が貯まり、それを木が吸い上げていく。

自然の循環をビジネスで再現ができれば
会社は持続可能な利益を出し続けながら、
お客様にも還元し続けることができる。
そして、僕らもその恩恵を受けて、しっかりと休みを取ることができる。

上も下もなく、ただ循環するだけ。
その流れのことを、ビジネスモデルと呼ぶんだ。

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循環していることで、いただけるメリットは変わると思う。
うちのように、休暇という形でいただくこともあれば
利益という名の成長かもしれないし
社員の人間的成長かもしれない。

ただ、僕はこの休暇を気に入っている。
それは、お客様から頂いた夏休みでもあるし
知識を共有するというギブから始まった循環でもある。


ギブから始めるのは少し怖いこともあるかもしれない。
特に40代以上の人はその傾向が強い。
30代の人はそういう世代だから抵抗がないかもね。

ギブしていこう!!

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