アイデアのつくり方
読書した後って、人に話す以外になかなかアウトプットする機会ってないなーと思ったので、時々noteに記録していこうかなと思います。
今日の1冊はこれ。
とても薄い本で、60分もあれば読めます。ただ内容は深い。。(初版はなんと1988年!2019年11月時点で第75版まで出ているそうです)
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ」
この本の著者であるジェームス・W・ヤング氏はこのように言っています。これを見たとき、そういえばイノベーションの父と呼ばれるシュンペーターも、「新結合=イノベーション」と提唱しているな、とふと頭に浮かび、“新しいものを生み出す“と言った行為の根幹は一緒なんだなと思いました。
本の前半は大体こんなことを言っていました。
・私たちには、生来アイデアを生み出す才能がある
・アイデアは既存の要素の組み合わせ
・アイデアの関連性を見つけ出す→この才能は意識することで鍛えられる
(汚い字だな。。。とは自分でも思っているので触れないでください泣)
アイデアが作られる過程は5段階
上記の原理を前提に、アイデアが作られる段階は以下の通りです。
①資料集め
特殊資料(製品と消費者、いわゆるペルソナに関する情報)と一般資料(調査)の2種類を集めます。ヤングは、“万華鏡的世界に一つの新しいパターンを構成する“と表現していますが、つまりデータが多ければ多いほどアイデアが生まれるチャンスは大きくなるということですね。またこの段階について、最も重要でありながら、多くの人に軽視されている、とヤングはいっています。
<おすすめの方法>
・カード索引法:項目ごとにカードへ記入し、テーマセクションごとに分類(3インチ×5インチ=75mm×125mm)
・ファイル化:スクラップ・ブックのように個々の資料を様々な角度から分類
②資料に手を加える
資料の咀嚼段階。集めた資料を心の触角で触れてみる、ジグソーパズルのように組み合わせてみる、と表現されています。この時に気をつける点は2つ。
・思いついた不完全、部分的なアイデアはカードに書き留めておく
・嫌気が差してきても諦めず、限界(絶望的)になるまでやり遂げる→ここまで到達したら、やっと③へ進める
③孵化(ふか)段階。一度意識の外へ置く。“忘れる“
この問題を放棄し、自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。ヤングは、「問題を無意識の心に移し、諸君が眠っている間にそれが勝手に働くのに任せておく」といっています。
✔︎音楽を聴いたり、劇場や映画、詩、小説に触れる
④アイデアの誕生
①〜③をやり遂げた時、④を経験することになる。ヤングは「アイデアが訪れる時は、アイデアを探し求める緊張を解いて、休息とくつろぎのひとときを過ごしてから」と言っており、風呂に入っている時や寝起きのふとした瞬間、散歩中などにひらめきが起きるそうです。
⑤アイデアを具体化し、展開させる
現実の有用性に合致させるため、アイデア作成過程を完結するための最後の関門。今のビジネスの世界でいうと、いわゆる“企画書に落とし込む“といったところでしょうか。
良いアイデアは自分で成長する性質を持っており、それは人々を刺激し、人々は手を貸してくれるといいます。また、ここまできても、多くのアイデアが陽の目を見ずに失われていくともいわれています。
まずは要素集めから!
現在新規事業開発に携わっている身として、新しいビジネスを考える方法としてデザイン思考を活用したワークショップや、アイデアソン/ハッカソンなどを実施してきましたが、この本を読んで、そもそもの「アイデアのつくり方」について知ることが出来ました。
アイデアとは既存の要素の組み合わせという言葉から、まずはその要素を増やしていくための“資料集め“に精を出していきたいです。
この本を読んだことある方で、「ここも重要だよ!」など補足があれば、ぜひお待ちしています😌
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