ノルウェー中部旅行の記録
こんにちは。Furuです。ご多分に漏れず、ノルウェーでもコロナ禍で観光業は大変厳しい状況に直面しています。
日本でも国内観光振興策がとられた時期がありましたが、コロナで国内旅行に目が向いたのはノルウェーも同じです。特に国を挙げてのキャンペーンらしきものはなかったものの、国外に出るのが難しくなったので、自然に国内を旅行しようと考えた人が増えたようです。
2年前、コロナ感染状況の動向が今ひとつはっきりしなかったとき、ノルウェーでは一時的にコロナ関連の移動規制が緩和されました(ただし、交通機関の乗車客数などは厳しく制限され、各所で消毒液の設置、ソーシャルディスタンスの確保などの対策もしっかりとられていました。)
この期間に国内旅行に行ってきたので、そのときの記録を公開させていただきます。(現在はノルウェー国内でのコロナ関連規制はほぼ撤廃されています。)
だいぶ前の旅行で、細かいところは記憶もあやふやですが、少しだけでも海外旅行気分を味わっていただければ、うれしいです。
旅の始まりは首都オスロから。鉄道でドンボス(Dombås)という駅まで行きます。ローカル鉄道路線、ラウマ線(Raumabanen)に乗るためです。実はこのラウマ線乗車が旅の一番の目的だったのですよー。
ラウマ線はドンボス駅からオンダルスネス(Åndalsnes)駅まで114,2㎞のローカル鉄道路線。地域の方々の重要な公共交通機関であって、観光列車ではないのですが、その車窓からの絶景で知られています。
個人的にはノルウェー観光でポピュラーなフロム(Flåm)鉄道より断然おススメなのですが、ラウマ線はたどり着くまでのアクセスがとにかく悪い!公共交通機関でのアクセスの悪さはノルウェー観光のネックです。
とにかく、車窓からの景色をどうぞー。
ラウマ線の終点、オンダルスネス駅からは、バスでオーレスン(Ålesund)の町へ。予定のバスが最終だったので、間に合うかドキドキでした(一日2便とかだった)。乗り継ぎ時間は1時間弱、日本の感覚では何の問題もないのですが、海外では何があるかわかりません。電車が大幅に遅延とか、いきなりバス運休とか。このときは幸いにも何事も起こらず、無事にバスに乗れました。
オーレスンは、ノルウェーで「アールヌーボーの町」と呼ばれています。町は1904年に町が大規模火災に見舞われ、建物の約80パーセントが焼失しました。その復興の際、当時流行していたアールヌーボーのデザインが建築物にふんだんに取り入れられたことから、装飾部分にアールヌーボーの影響がみられる建物がたくさんあるのです。・・ということですが、それほど「うわーっ、アールヌーボーだーっ!!」というほどでもなかったですね。ちょっと期待外れだったかな。
オーレスンで一泊した後は、沿岸急行船でトロンハイム(Trondheim)の町に向かいます。船で一泊。ちょっとしたクルーズ気分です😄。当時は乗客数に人数制限がかけられていたので、すごくゆったり。
さて、ノルウェー第3の都市、トロンハイムは、中世からノルウェーのキリスト教の中心であった町です。ノルウェーらしくない立派なゴシック建築の大聖堂があるのはその名残。このニダロス大聖堂は1000年代から改築、増築、修復を重ね、ようやく今の形に完成したのは2001年。彫刻や装飾なども現代作家のものと昔のものが混じっています(ちなみに西正面北塔の大天使ミカエルの銅像の顔のモデルはボブ・ディランだそうです。作者本人が認めてました。)
トロンハイムからは飛行機でオスロに直行し、旅は終了。
普段、行きにくいところに行けて、満足でした(でも、やっぱりノルウェーの観光地は、公共交通機関では行きにくいなーと再認識。すごく精密に計画たてる必要がありましたもん。失敗すると路頭に迷う可能性が・・。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?