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ノルウェー国立美術館オープン!

2022年6月11日、ノルウェーの新しい国立美術館がようやくオープンしました!
以前はそれぞれ独立していたナショナルギャラリー、現代美術館、工芸博物館を統合した施設です。
広ーくなって北欧最大の美術館と相成りました。

愛想がないといえばそうだな~という外観

上の写真が建物の外観です。建設の際、デザインについてはいろいろ揉めまして、完成後も賛否両論の外見です。批判的な意見はだいたい「閉鎖的で不格好な牢屋のような外観」で「周りの環境にマッチしていない」みたいな感じですかね。そういう意見もわからないではないです。中心街の狭い場所にごっついのを立てたので窮屈に見えるし、19世紀後半から20世紀初頭に建てられた周りの建物に対して、大きさもデザインもアンバランスではあります。
でも内部はすごくいい感じになっていますよ。

ブレブレですが、美術館のロビー部分です。
ムンクの「叫び」久々の再会です。わーい。

エドヴァルド・ムンクの「叫び」(ナショナルギャラリーバージョン)もこちらで見られます。(オスロにある「ムンク美術館」にも版画などを含む3バージョンが展示されてます。ちょっと前に訪日したのは「ムンク美術館バージョンですね)。

こちらはムンクの「マドンナ」

広くなっただけあって展示品が大幅に増えたことはうれしいです。でも、壁面積を確保するために小部屋を作り過ぎて、お客さんの流れが滞るかも、と勝手に心配をしております( ゚Д゚)。

あと、絵画への接近防止対策としては床に線が引いてあるだけなので、わざとではなく、うっかり線を踏み越えて、近くに寄り過ぎてしまうお客さんが続出。警備員の人があちこちで注意して回っていました(それも各部屋に警備員さんがいるわけではないので死角があちこちに・・)。
私は開館直後のかなり空いているときにいったのですが、それでも他のお客さんをよけた拍子に壁に近寄り過ぎてしまうなどのケースが見られ、混雑すると大変なことになりそうです。ああ心配。

今は開館直後で様子見だと思うので、そのうちに何か対策が取られるような気がしますけどね。
ガイドとしては、なかなかご案内が難しい美術館になっちゃったなー。でも、個人としては通いつめそうなくらい好きです。ハイ。

さて、冒頭に書いたように、新国立美術館は旧ナショナルギャラリー部門(古代から1950年代くらいまでの作品を展示)、現代アート部門(それ以降の作品)、工芸部門から成り立っています。
個人的なお気に入りは、やはり旧ナショナルギャラリー部門ですが、工芸部門も楽しいです。以前の旧工芸博物館は2016年以来ずっと閉館しており、6年ぶりにやっと国立美術館の一部門として復活しました!ひゅーひゅー!
中世の織物から近代の北欧デザインまで衣服、陶磁器、織物、家具など盛りだくさんです。デザインに興味のある方には一番楽しい部門だと思います。

中世の織物です。
ドレスの変遷の展示が合ったり・・。
北欧デザインの家具の展示もあります。

現代美術については無知すぎてお恥ずかしいですが、とにかく広々したスペースに面白い展示がたくさんありました。

壁一面にクッションが敷き詰められた作品です。

ミュージアムショップは一階にあります。お土産を買う場所というより、デザインショップぽかったです。多少はお土産に向いているようなものもありましたが・・。

ミュージアムショップです。
お皿とか売ってます。
絵よりも怖い顔の「叫び」消しゴム。
絵画作品を内側にプリントした傘。外側は黒です。ちょっと食指が動きそうになりました。

ノルウェーの新しい国立美術館、盛りだくさんで一度では楽しみ切れません。おススメですので、ノルウェーにお越しの際には是非、ご訪問を!



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