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設楽城の整備ボランティアに参加してきた

本物の山城で行う真冬の狂気の宴「極寒の水鉄砲合戦 in 設楽城

クリックすると記事に飛びますが、心臓の弱い方はご遠慮ください。(嘘)

設楽城は地元自治会を中心とした「元気城山」が整備活動を年に3回行っていることで、この狂心(たぶれこころ)のイベントが開催できています。
2023年6月18日(日)午前8時30分から、整備活動が行われる、ということでしたので、場をお借りしている身としては、いざ東栄と馳せ参じる。

実は、近年色々と戦に支障が。。。

枯れ葉や枯れ葉が腐葉土になった部分が水を撒くと滑る
木や枝が伸び見通しが悪く攻め手が隠れる場所が増え、防御側が城機能を防が十分に使えない
土が積もって階段がわかりにくく、滑りやすい。

激戦が起きるだけに事故が怖い。

第1回が開催された2016年12月には、木が切られ二の丸丸馬出から三の丸が丸見えだったのに、以下のように敵の姿が見えづらい。

丸馬出の枝が・・・。

水鉄砲もうまく打てず、これでは城機能が発揮できない。
実際、城は台風などで壊れたり経年変化で劣化した部分を修繕し、敵が身を隠せるような場所を作らないよう木を切るなど、絶えずメンテをしていたのです。
それでなくても設楽城は文化財。改変はできませんが、出来うる限り壊れないようにしないといけない。

まずは駐車場から。
道路上のどでかい落石を片付けたり、駐車場の落ち葉を掃除したり。
私は、水路に積もった泥を掻き出す。

見よ!この美しい横堀!ではなく水の通り道を!

どうしても水の流れるところには泥が積もるのですが、これを放置すると水が本来の流路ではなく別のところに流れてしまい土を削っていく。そうすると、本来とは異なる姿になってしまったり思わぬ崩落が発生するので、水のコントロールは施設には非常に重要。道路と同じ高さまで土が積もっていたのを一人で掻き出していたので、30分程度格闘していました。

その後、城郭機能部分へ上がる。

水の通り道になってる凹みが泥や落ち葉で埋まる。(画面左下)

ここでも水の通り道が!ここは丸馬出下の堀から竪堀につながる場所。この場所を放置しておくと、竪堀の位置が水によって変わることもありうる。草刈機隊とは別に来訪ボランティア部隊は、こうした技術を要しない作業に従事するわけです。ちなみに、泥を掻き出す用具は貸してもらえます。
竹箒と用具で格闘すること20分程度。こちらは積もっている部分が少ないので先ほどの水の通り道よりは早い。
こんな感じに!

手箕5杯くらいの泥を掻き出す・・・。

もはや自己満足の世界。汗だくになりながら泥をかき出していると、気分爽快。
気になって消費カロリーの目安を探すと、シャベルで掘ると体重70kgの人は5分で31キロカロリー消費するとか。(参照;fatsecret
城の整備ができて、その上1時間程度泥を掘っているので300kcal強は消費している!ダイエットもできるじゃん!と、喜ぶ。6枚切り食パン2枚分くらいはやってる。最近太り気味の自分としては、お得感満載

その後、竹箒で落ち葉を掃いていると、城の木が生えて見通しが悪いと自分がふと漏らしたことを聞きつけた地元のT氏が、
「どこだ?」
と、草刈機の刃を新しいものに取り替え始める。

唸りをあげる草刈機

そして、一刀両断!

みごと!三の丸が二の丸丸馬出から丸見えに!

これで、次回の水鉄砲合戦の際には、敵は丸見えになるので不利。そして、土塁下の敵も襲われまくる。これでこそ城機能の意味がわかるというもの。くくく。
その間、落ち葉を徹底的に掃いたので階段が現れた!

うつくしい・・・。

こうした整備が行われることで、怪我なく水鉄砲合戦ができるというもの。
ちなみに次回は7月16日(日)8時30分から。
そして最後となる第3回は9月10日(日)8時30分から。

ボランティアができる!水鉄砲合戦時の会場整備ができる!ダイエットができる!そして、活動ボランティアに参加していただいた方には、水鉄砲合戦実施時の運営協力費を免除いたします。
なお、参加される場合は、本記事見出し写真の注意事項を参照してください。ヒルやダニがいるので要注意です。

今回は私含め3名の方に参加をいただきました。
多くの方のご参加をお待ちしています。

設楽城
〒449-0211 愛知県北設楽郡東栄町大字中設楽北城市


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