ハゼラン * チェンマイ俳句毎日
【チェンマイ俳句毎日】2024年7月9日
凍らしたゼリーに歯型三時草
ハゼランと隠れているよもういいよ
タイヤイ麺食堂を出たところで、看板の脇の地面に懐かしい草が生えているのを見つけた。 ハゼランだ。ランといいながら、蘭とは関係のない雑草のような素朴な植物で、ひゅーっと伸びた茎にまん丸の赤やオレンジ色のつぼみがついている。それがプチッと弾け、濃いピンク色の花が咲く。ほんの数ミリほどの小さな花だが、5枚の花びらの中に黄色い雌しべと雄しべが並んでいてなんとも可愛らしく、子供の頃は親しみのある大好きな植物だった。かくれんぼで隠れた茂みなどにこのハゼランが咲いていれば、鬼に見つかるまでじっと見ていたものだ。そっか、チェンマイにも咲いていたんだな。
子供の頃の自分に、この花のどこが好きかと聞いてみたら、「いろんな色があるところ」と返事が返ってきた。
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爆蘭(ハゼラン)は季語ではない。別名、三時草(サンジソウ)、花火草(ハナビグサ)。
ゼリー 夏
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