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涼し * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年5月25日

胃薬の溶けて涼しき胃のありか


この頃、少し胃が痛む。日本で買った飲むとスーッとする胃薬が全然効かないので、クリニックに行くことにした。昔からお世話になっている年配のベテランの先生で、顔を見ただけでなんだかほっとする。

今日は患者さんが少ないようで、先生の膝の上には読みかけの本が乗っていた。

今日はどうしたの?
胃が痛いんです。
何で痛いの?
えーと、苦笑

こんなゆるい感じで先生の問診は続き、1日の内でいつ頃痛むか、胃が痛くなる以前に何か他の病気になってなかったか、など幾つかの質問があった。

そうかと思えば、全く関係のない話も挟まる。

「最近読んだ本に書いてあったんだけどね、「忍者」って漢字は、本当は「にんじゃ」って読むんじゃないんだって。外国人が読み間違えたんだけど、日本人はまあいいかーって放置したんだって」
先生は話しながら、紙に「忍者」と漢字を書いて見せた。中国語も話せる先生は、漢字も良く知っておられる。

にんじゃの読み方については初耳だった。本当だとしたら、時代劇に出てくる「しのびのもの」が正しいのか? なんて考えていたら、話は問診に戻っている。

結局、私のように夜中に胃が痛くなったりするのは、胃炎の典型的な症状らしい。でも、中年以上の純粋な(?)胃炎は少なく、なるとしたら、他の薬によって胃が荒れるなどの原因が多いとのこと。それでさっき病気の経歴を聞かれたのだ。そういえば、頭痛持ちでよくロキソ◯ンを飲むと話したら、それが原因かもしれないねということになった。
その後は、先生の日本旅行の話が続いた。

薬を処方してもらったら、もう直ったような気がして、急にベビーカステラが食べたくなったので(きっと先生の和食の話のせいだ)、ワローロット市場の側のお店でそっくりなお菓子を買ってかえった。


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