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古井フラ
2023年3月26日 20:57
紙の本のよさは、人生をともにできるということ。つくづくとそう思える、素晴らしい一冊をご紹介したいと思います。*遠く降る雨の匂いと思うほど静かにそろう前髪がある木をはなれ地につくまでの数秒の祈りの坂をぼくは下りぬ窪田政男 歌集『汀の時』 月光文庫(2017)どの頁をひらいてもよい。驚くほど美しい引力を持つ歌を目にすることになる。短歌について難しいことは分からなくともよい。瞬